第1章 6、秘密の地下室

米軍地下30階。

別名 秘密の地下室・・。

此処は軍の隊員でも知る者は少ない。

アインは10年前、此処で鬼の心を埋め込まれた。

1匹のCHAOを救うために・・・。

そして、今

アインは仮死状態になっていた。

アインをさらった人間は触れた者を動けなくしてしまう能力を持つ。

普通の人間ではない。

ミュータントなのだ。

アインは秘密の地下室で目を覚ました。

アイン (此処・・・・着た事・・・あ・・る・・)

アインはカプセルの中に入れられていた。

カプセルは瑠璃色の液体に満ちていた。

口には酸素注入器を付けられていた。

下から泡が上がっていく。

カプセルの外は暗く、よく見えない。

ぼんやりだが、注射器が見えた。

中に入っている液体は七色に変化している。

それもかなりの量が入っていた。

外から足音がする。

アインの入ったカプセルに音は近づいて止まった。

足だけが見える。

足から上は全く見えなかった。

声が、微かに聞こえてきた。

??? 「このF−17を注入する。その前にさるぐつわで声の出ないようにしろ。関係者以外にこいつの叫びが聞こえちまったらとんでもない事になる」

???2 「鉄製のでいいな?
      防音効果は抜群だぜぇ」

一人の人がどこかに歩いていった。

ピッピッピッ・・・。

何かのボタンを押す音が聞こえた。

次の瞬間、

カシャァン!

アインの口にさるぐつわが付いた。

それも鉄製の。

しかし、口で呼吸は出来た。

??? 「おぃ、ゴム手袋持って来い」

???2 「OK」

少し時が経った。

アインは不安を感じていた。

足音がさっきより大きくなる。

アインは後ろから何かが自分に刺さるような感じがした。

何かが注入されていく・・・。

注入され終わった後、10分が経過した。

アインは何かを感じた。


それは、


痛みと苦しみだった。

それも考えられないほどの。

アイン (なんだろ・・う・・・この感じ・・・?これが・・・・もしかし・・て・・・。痛み・・・という物なの・・・か・・・!?)

アインは口から多くの泡を吐いた。

もがいてもがいてもその痛みと苦しみからは逃れる事が出来なかった。

あまりの激痛と苦しみに大量の血を吐いた。

??? 「いつ、争いが起きてもいいように。
     まれに感じてしまう一生分の痛みと苦しみをまとめた。約12時間の間、この痛みと苦しみに耐えてもらわなければな。
     ひるんでる間に殺られたらやべぇかんな。
     それにしてもすごいなぁ」

???2 「ホントだぜ。
      こいつの痛みと苦しみはまれにしか感じないのに、通常の人間の数百億倍はある。
      それをたった12時間で済ますなんてとんでもねぇ事だ」

アインは声を出そうとしたが、さるぐつわのせいで叫んでも叫んでも、声は出なかった。

アインは今まで痛みを1回しか感じなかったため、2回目となるこの痛みが激痛以上となって感じていた。

いつもはあっという間に過ぎてしまう時間が、この時はアインにとって永遠に続くように感じた。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第272号
ページ番号
7 / 57
この作品について
タイトル
CHAO 戦闘記
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第271号
最終掲載
週刊チャオ第287号
連載期間
約3ヵ月23日