第1章 3、強き者

S・Sの裏路地を隅から隅まで調べて見たものの、チャロというCHAOは見つからなかった。

7匹はホテルに行ってみた。

従業員 「あ、チャロさんですか。
     チャロさんなら大怪我をして、病院で手当てを受けています。
     そろそろ戻ってくると思いますが・・・」

エンエン 「部屋、教えてくれますか?」

従業員 「しかし、あるバッチを見せてもらわないと・・・」

シュウは、さっき貰ったバッチを見せた。

つられて皆もバッチを見せると、部屋を教えてくれた。

どうやらスウィートルームらしい。

エレベーターを使ってスウィートルームの部屋に行こうとしたら、フードを被ったCHAOも乗ってきた。

階も同じらしい。

??? 「君達も僕と同じICPなのか?」

アイン 「は、はい!」

リュウケイ 「指令書には、チャロさんに会って、Tチームに入れてもらう様にアルティメットさんに言われたんです」

チャロ 「なるほど・・・
     チャロというのは僕の事だ。
     部屋で話そう」

エレベーターは、最上階に着いた。

部屋はスウィートルームなだけに、やはり豪華だ。

チャロ 「掛けてくれ」

7匹はソファーに座った。

ソファーは大きかったため、詰詰にはならなかった。

チャロはフードを取った。

アイン 「あ・・・」

ウォッチ 「ヒーロー・・・カオス・・・・」

チャロはヒーローカオスだった。

右手全体に包帯を巻いていた。

血が滲んでいた。

背中には剣を背負っていた。

チェス 「さっき、リュウケイが言ったとおり、Tチームに入れて下さい!」

チェスが話し出した。

チャロは暫く黙っていたが、

チャロ 「君達の気持ちは分かる。
     しかし、指令書にも書いてあるように戦い、強い者でなければTチームには入れられない」

エンエンはソファーに掛けたときからPCのキーを打ちまくっていた。

リュウケイ 「あ、そういえばコレ、指令書です」

リュウケイはあの箱一杯の指令書を机に置いた。

チャロは深くため息をついた。

チャロ 「レッドミッションが多いな・・・。
     まあいい、Tチームに入れたのはアルティメットとホタルだけだ。
     君達、7匹が受け入れれるかは分からないぞ」

エンエンがエンターキーを押した。

エンエン 「戦場が用意できたよ。そこで入部テストをしようよ」

皆はソファーから降りた。

チャロがドアを開けた。

するとそこは、

ビュゴオオォォォォォオオオォォォォ・・・・!

南極だった。

チャロはドアを閉めた。

チャロ 「一体、何をした・・・?」

エンエン 「南極になってた。M・Rにしたはずなんだけどなぁ」

ドアをエンエンは南極に繋げていた。

チャロは顔面に掛かった雪を払った。

エンエン 「次こそM・Rだよ。じゃ、行こうか」

チャロは半信半疑でドアをあけると其処には確かにM・Rだった。

テイルスの工房の近くの平地だった。

が、

そこには、ダークチャオ達が足場が見えない程いた。

ダーチャ 「チャロ!お前の命、俺たちが貰う!!!」

チャロ 「邪魔だ」

チャロがビーム七枝刀を背中から抜き、一振りした。

ザバアァン!

平地に何かが切れる音が響き渡った。

白い繭が平地に広がった。

チャロ 「レッドミッション、1枚クリア」

圧倒的な強さに7匹はただただあきれるばかりであった。

チャロ 「く・・・、まだ痛むな」

右腕から血が垂れた。

相当の衝撃があったようだ。

チェス 「あの・・・」

チャロ 「大丈夫だ。それより、誰から試験を受ける?」

白い繭は無くなって、ダークチャオ達の姿は無くなった。

アルティメット 「ちょっと待って、僕が試験をやるよ」

いつの間にかアルティメットがチャロの横に立っていた。

ホタル 「私も忘れられては困るわ」

ホタルも立っていた。

というより少し浮いていた。

チャロ 「・・・分かった。
     この2匹のチャオ達と互角の勝負が出来たらTチームに入れてあげよう」

その時、

どこからか犬がやって来た。

犬はなぜかアインに近寄ってきた。

アイン 「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!犬だあああぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」(完壊

犬嫌いのアインは目にも止まらぬ速さでどこかに逃げていった。

チャロ 「足が速いな・・・。(それにしてもなんだ?さっきからいやな予感がする・・・)
     アインは後で試験しよう」

アルティメット 「術は使っていいの?」

ホタル 「半殺しにしていいの?」

チャロ 「術は使っていいが、半殺しは止めろ。
     戦いたい相手を決めてくれ」

4匹は決まったが、あとの2匹は殴り合いで決めていた。

リュウケイ 「お前、ホタルって言う奴のトコロ行け!
       早死したくない!」

カイオウ 「お前が行け!この赤鬼めがあぁ!」

2匹以外 「はぁ~・・・」(ため息)

殴り合いはシュウの落雷によって止められ、対戦相手はこうなった。


          

このページについて
掲載号
週刊チャオ第271号
ページ番号
4 / 57
この作品について
タイトル
CHAO 戦闘記
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第271号
最終掲載
週刊チャオ第287号
連載期間
約3ヵ月23日