ヒーローの移動要塞
「ったくついてないよなー・・・」
「ちゃお?」
第9話「ヒーローの移動要塞」
チャチャは砂漠に向かって歩いていた。
「いつになったら着くんだよ」
「ちゃ・・ちゃお~!!」
「うわっ!なんだ!?」
いきなり2匹の子チャオが泣き出した。
「いい加減にしてくれよ・・・」
チャチャは弱音を吐きながら立ち止まった。そして2匹の子チャオに木の実を食わせて歩き出した。
「これで静かになるだろう」
チャチャはつぶやいた。するとチャチャが予想したとうり子チャオたちは静かになった。
しばらく砂漠を歩き続けていたらなにかがこちらに近づいて来るのが見えた。遠くから見たら小さかったが近づいていくにつれてどんどん影が大きくなっていった。
「んなっ・・・!」
そしてその影はチャチャの目の前で止まった。
「いったい何なんだこれは」
チャチャがそう言ったら上の方で爆発が起きた。そして1匹のチャオが落ちてきた。そして地面に落ちた。
「ぐうう・・・」
「大丈夫か!」
チャチャはそう言い落ちてきたチャオに近づいていった。そのチャオはヒーローチャオだった。
「おい!大丈夫か!」
「ああ・・・。お前は誰だ?」
そのヒーローチャオは聞いた。
「俺はチャチャだ。お前こそ誰なんだ?」
「俺の名はレイス・・・。この移動要塞木馬から逃げ出してきた」
レイスと名乗ったヒーローチャオは答えた。
こいつもなのか・・・
チャチャは思った。
「とりあえずここは危険だ。早く逃げた方がいい」
「それもそうだな・・・」
レイスは答え、2匹はその場を離れた。
そのころダークオアシス達は・・・
「ぐあああぁっ!!」
ダークオアシスは血を流しながら必死に戦っていた。見えない何かと。
「フッ。こうなったらやるしかないようだな」
ダークオアシスはそう言い地面のなかに手を入れた。
「くらえっ!アリ地獄っ!!」
その大声とともに周りの砂が引き寄せられ始めた。
「うっうわっ!!」
ドクガスは気がついて混乱し始めた。ダークオアシスはそれを見るとドクガスの頭を殴り引き寄せられない場所に上った。
「ここなら大丈夫だ。いい加減正気に戻れドクガス」
「ん・・・ここは?」
ドクガスは気がついて巨大な穴を見つめた。そこには大量のヒーローチャオがいた。
「ここから出せー!!」
ヒーローチャオたちは叫んでいた。そしてダークオアシスは言った。
「俺の名前の由来を教えてやろう・・・」
ダークオアシスはそういうとま地面に手を突っ込んだ。するとアリ地獄の中に水があふれてきた。
「へっ。俺達は泳ぐのが得意なんだぜ。こんなとこすぐに出てやらぁ」
「それはどうかな?」
するとチャオの周りの水が煙を上げ始めた。
「ぎゃあああああああああああ!!!!!」
いっせいにヒーローチャオたちの悲鳴が上がった。そして見る見るうちにヒーローチャオたちは溶けて無くなった。
「もしかしてあれって・・・」
「そう。酸だ。」
そしてダークオアシス達がその場を離れようとしたとき。
ゴンッ・・・・!!!!
なにかがダークオアシス達の頭にぶつかった。
「くっ・・ああああ・・・」
そしてダークオアシスの目の前は真っ暗になった。
そして気付いたときには・・・
「そろそろこの移動要塞の中に入るか・・・」
チャチャは言った。そしてレイスも同意して移動要塞の中に入った。
そしてダークオアシス達・・・
「ここはいったいどこなんだ?」
ダークオアシスはつぶやいた。するとどこからともなく返事が来た。
「牢屋だよ・・・」
「なにっ!?」
「君らは実験に使わせてもらうよ」
「やめろおおおおおおおお!!!!!」
そして静かな闇になった。
「いまなにか声がしたような・・・」
続く