戦いのない世界へ
ズカン!!
剣同士のぶつかり合う音。その中に響き渡る声。
「死ねぇ!!」
「死ぬかよっ!」
ガウスとダークオアシスが戦っている。
「いいかげんくたばれ!!」
「くらえっ!!」
激しく中を駆け巡り戦っている2匹。その下でチャチャ達が見守っている。ちゃくろうは何かを作っていた。そしてガウスが何かを取り出してダークオアシスに投げた。
ズドオオオオオオオオオン!
急に空中で爆発が起きた。
「変な音だな」
ドクガスが平凡な顔でしゃべった。そしたらちゃくろうがあせった口調で言った。
「たぶんあれはプラスチック爆弾ですね」
「なにっ!」
しかしダークオアシスの声はしなかった。その直後にガウスが落ちてきた。その上にはダークオアシスの影があった。
「ぐああああああああぁぁぁぁ!!」
「どうだぁ!!」
「どうですかね」
そしてガウスは床にめり込んだ。
「このっ・・・」
ガウスはすごい勢いでダークオアシスを蹴飛ばした。ダークオアシスは壁にぶつかり床に倒れた。
「ぐっ・・・」
少しうめき声をあげたが依然倒れたままだった。
「ふん、くちほどにもない」
ガウスはそのままダークオアシスのもとへ歩いていった。ダークオアシスはなんとか立ち上がり剣を手に持った。そしてまた空中に飛んでいった。
「はあっ!!」
「くらえっ!!」
大きな音たてて剣同士がぶつかった。そして両方とも地面に落ちていった。
「どっちが勝ったんだ?」
「解りませんね」
そしてけむりからダークオアシスが出てきた。
「またせたな・・・」
「大丈夫か!オアシス!!」
チャチャがダークオアシスのもとに走っていった。
「オアシス?」
ダークオアシスは疲れきった声で言った。
「そっオアシスね。ダークオアシスじゃ長いからってドクガスがこんな風に呼び始めてな」
「まあそれも悪くはないな」
そしてダークオアシスは床に座った。しかしガウスは生きていた。けむりのなかで何かがうごめき始めた。
「おまえら。おれを本当に怒らせたな・・・」
「何っ!」
そのとき聞こえた声はガウスのものとは違った。
「まずいな・・・。いったん逃げるとするか・・・」
「それがいい・・」
そしてチャチャたちは出口へ向かって走っていった。
「逃がしはせんぞ」
チャチャたちが通路に入ったときにガウスがしゃべった。
「この道であってるんだな?」
「そのはずです」
そして出口近くまで来た。
「ここがそうか・・・」
「よしっ。爆破!!」
ちゃくろうが叫んだ直後・・・
ズウウウウウウウウウン・・・・
爆発音がした。
「うわっ!なんだ?」
「エンジンを破壊しました。早く逃げましょう。しかしこの穴1人分のおおきさですかね」
「もう少し大きいな。しかしこの大きな穴の奥がホントの出口だ。いそごう」
そしてチャチャたちは大きな穴を飛び越えた。そしてちゃくろうの番になった。
しかしそのときガードロボが上から出てきた。
侵入者を排除せよ!!
ちゃくろうは戸惑った。ここでもたもたしていてはみんなが殺されてしまうのだ。ちゃくろうは決めた。
「さようならみんな。いつかこの世界を・・・戦いのない世界にしてね・・・。さようなら・・・」
ちゃくろうは言った。その直後に爆発が起きた。
ズドウウウウウン!!
ちゃくろうは自らガードロボと爆発した。
つづく