闇への挑戦

「ちゃくろう!!!」
チャチャはちゃくろうへ走っていった。ちゃくろうは血を流しながら返事もせず倒れているだけだった。そしてドクガスとダークオアシスが起きあがった。
「くっ・・・チャチャ・・・どこだ・・・」
ダークオアシスはよろめきながらチャチャの返事を待つ。ドクガスは立ち上がったがなにもしゃべらなかった。そして雷が近くの木に落ちた。雷が落ちたことにより謎のチャオの顔が見えた。
「お・・・お前は・・・」
そのチャオはダークカオスであった。アクスが死ぬ間際に言った言葉はダークカオス・・・。この森で最強のチャオのことだった。
「あ・・あいつは・・・・・」
ダークオアシスは唖然としていた。ドクガスは迷わずダークカオスに突進した。
「くらええええええええ!!!!」
自分の持っていた剣を突き出しながらダークカオスに当たった。

やったか?

チャチャは心の中でつぶやいた。ドクガスも同じことを考えていたにちがいない。ドクガスが誇らしげに笑っていたからだ。しかしダークカオスの目が不気味に光った。

ドスッ・・・・・

ドクガスも何かに刺された。その刺したものがダークカオスの手だということがわかった。そしてドクガスは地面に倒れた。
しかしダークオアシスとチャチャは気にも留めずに襲い掛かって行った。チャチャは銃弾を何発も当て、ダークオアシスは刀で切り裂いた。ダークカオスはすこしふらつきながらもダークオアシスをきりつけていた。雨は少しも止まなかった。ドクガスはそれほど重傷ではなかった。しかしちゃくろうはいまだ少しも動かず血を流しながら倒れていた。ドクガスは何とか立ち上がり戦いに参戦した。そしてまたあたりは真っ暗になった。暗闇の中でチャチャ達は必死になって戦っていた。そう・・・それは闇との戦いだった。薄暗い闇ではなく、本当の闇と・・・。ドクガスは何度も傷を負いながらも一歩も引かず戦い続けていた。チャチャは拳銃を手にダークカオスに近づき撃っていた。ダークオアシスはダークカオスの後ろを狙いながら切りつけていく。3匹は諦めずに戦い続けていた。

本当に勝てるのだろうか?

ダークオアシスに不安がよぎる。そしてダークオアシスが切り付けようとした時・・・

ズバアッ・・・・・・

ダークオアシスが切られた。
「うがあああぁぁぁぁ・・・・・」
ダークオアシスは悲鳴を上げながら倒れていく。
「ダークオアシス!!」
チャチャとドクガスが同時に叫ぶ。しかしそのときはすでに遅かった。チャチャとドクガスが一気に切られた。2匹は力なく倒れていく。3匹は戦いに敗れてしまった。だがちゃくろうがダークオアシスのもとに歩いていき薬を打った。そしてドクガスとチャチャにもその薬を打ちその場で倒れた。するとダークオアシスたちが起き上がった。
「すまないな、ちゃくろう。行くぞっ!!」
チャチャ達はダークカオスに向かって走っていった。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第213号
ページ番号
6 / 20
この作品について
タイトル
チャオ戦争
作者
ちゃくろう(パイレーツ)
初回掲載
週刊チャオ第211号
最終掲載
週刊チャオ第255号
連載期間
約10ヵ月5日