第5章 130話~行き先~
ブラックル「で、あいつら倒したけどどうすんだ?骨折れ損の草臥れ儲け。まさにこのために作られた言葉だな」
酷い言い様である。しかしどう考えてもチャースが悪い。
チャース「う~ん・・・」
先程からこの調子が続いている。
カイト「そうそう。氷のなんとやらってトコにおっきい宝石があるって」
バルダ「残念だが諦めた方が良いかも知れんな。そこは・・・」
バルダが言いかける。しかしそれをさえぎりジュエチャが説明。
ジュエチャ「氷の魔窟。朝・夜は氷点下50℃まで下がる時もある洞窟。奥には魔物と宝石が眠ってるとか言う噂。しかし洞窟の前には大きな氷壁があり、周りは氷山に囲まれているという。遥か北にあるそうだ。ここから・・。そうだな、1000km位。」
何故か詳しい。本当にジュエチャの過去には何があったのか?
チャース「そこ。そこだよ!そこカオスエメラルドが・・・。」
何とか名誉挽回しようと必死なチャース。
ヒスイ「でもさ。宝石と、魔物(魔物を強調して)が居るんだよ?食われたいの?それなら行ってらっしゃい。いや、逝ってらっしゃい。」
最近のヒスイはこんなことまで言うようになった。
チャース「お・・恐ろしいことを口にするな。とにかく!そこへ行くぞ!!さ、しゅっぱ~つ!!」
歩き出したのはチャースだけだった。皆が冷たい目で見る。
チャース「なんだよ!行こうよ!!」
ヒスイ「行くとなると結果的に逝く。」
酷い言い草だ。
チャース「あ~もう!!頼むから着いて来てくれよ!!」
説得すること15分。やっと出発した・・。
続く