~god編~ ページ3
――……。
最初のページには、青い空と海をバックに、白い砂浜でビーチバレーで遊んでいるこれまた白いお肌を惜しげもなく晒している女の子達が5人写っていた。見開きで、大きくどかんと。
――……。
次のページを開くと、場面は一転して何故か暗く薄気味悪い体育倉庫に。中央に、体操着を着て跳び箱に背を預けて足を開いてこちらに今にも泣きそうな顔を向けているショートカットの女の子が写っていた。
――……。
さらに次のページには、ベッドの上で下着姿で寝転んでいる美しい女性が…。
――……
さらにさらに次のページではなんとお風呂で……。
――……。
とうとう次のページでは……。
――……。
あんなことやこんなこと……。
――……。
もう……。
――……。
いやーん。
――……。
よーするに。
この謎の本は、神様の秘蔵マル秘写真なのであった。掲載写真の入手元は色々。
黄土色の表紙は、神様の必死のカモフラージュ。
――……はっ!い、いかん、つい見入ってしまった。
疑う者もいるかもしれないが、このお方はまごうことなき神様である。絶対。多分。
神様がこの本を手に取った理由は。
――よし。ココにはさんでおけば誰もわからんじゃろ。ワシもすぐに場所を思い出せるし。
そう呟いて神様は、桜井涼太少年のリストを、何故か両手に手錠をしている女の子の写真が載っているページに一回折って挟んだ。
――さて、後はみんなが寝静まった後に桜井君の魂を地上に送ってやるだけ…と。一ヶ月ぐらい…バレないよな?
神様はイスから立ち上がり一度大きく伸びをして、書斎を出て行った。