5 silent

チャオオンライン 5 silent

~~Logout~~
「お~い、友弥~いるか~?」
誰かが、家に入ってきた。
「友弥なら部屋にいると思うよ~」
友弥の母が言った。
「ありがとうございます。」
もう一人の少女が言った。
その2人は、友弥を怪しんでいた信徒と、信徒について行った比奈都だった。
タッタッタッ・・・・
ガチャ!
「友弥!どうして、霜花さんと何はなしてたのか教え・・・あれ?」
「どうしたの?」
比奈都が聞いた。
「友弥が・・・倒れている。」
そこにあったのは、椅子から転げ落ちている、意識の無い友弥があった。
「おい!おきろ!友弥!」
まったく起きない。
「息はしているね、でも意識が無いな・・・」
「え!?じゃ、じゃ、友弥の母さんにこのこと話す?」
「いや、それより大事なのは、友弥じゃない・・・・・そこのパソコンを見ろ。」
「え?」
比奈都はパソコンを見た。
画面には、こう書かれてあった。
「今、友弥様は、意識と精神をこのゲームにとられています。
 彼と話したい場合は、Webカメラを使ってください。」
と書いてあった。
「意識と精神をのっとられているだって・・・」
「だから、こっちの友弥は意識がねぇんだよ。そのゲームとやらに、あるんだからな。」
「友弥君は、そんな恐ろしいゲームを今、やっているの・・・・?」
「そう・・・・らしいな・・・・・・・・よし。」
「どうしたの?」
「Webカメラを使えって書いてたろ、今ちょうど良くここにはWebカメラがある。」
「ってことは・・・・」
「ああ、友弥と通信することができる。」
「直接話すっていうの?」
「やるしかねぇんだよ。」
信徒は、友弥をベットを下ろし、椅子に座り、Webカメラを使うというボタンを押したのだった。


~~Login~~
そのころノイは、セレスと町を走っていた。
「見えたね、出口。」
「そうですね!エフトさんが待っているので早く行きましょう!」
~~森・南側~~
「エフトさん~!」
「お前ら、遅いぞ。」
「はぁはぁ・・・すみません・・・」
ぼくは、息切れをしながら、顔チャットを消した。
エフトとセレスも顔チャットを消していた。
「さて、ここでLvあげするか。ノイとセレス、お前らスキルは使えるか?」
「はい、私は使えます。」
「僕は・・・あれ、スキル欄に記憶者の欄がない・・・」
「なんだと!?」
「私は、ありますけど・・・・」
「俺も、ソウルブリンガーの欄はあるぞ。」
そのとき、ノイの背中にある、本が光った。
「!?」
「なんだこれ・・・?」
「開いてみてください!」
「あ、うん・・・」
僕は、背中にある本を開いた。
そこには、僕の職業、記憶者のスキルがひとつ書いてあった。
「ここにあったんだ、僕のスキル。」
その時、ピーピーと音がして、僕の右側に顔チャットが開いた。
「ザーザー・・・・・と・・・や・・・・・」
「!?」
「と・・も・・や・・き・・こえ・るか?」
「その声って・・・」
「友弥!聞こえるか!」
その声は、
「し 信徒!?」
「やはりな。友弥。」
「なっなんでここにいるの!?」
「私もいますよ。」
比奈都も顔を出した。
「比奈都まで・・・」
「お前を怪しんで、部屋まで行ったらこのざまだ。
パソコンの画面に、Webカメラを使えって書いてあったから使ったんだ。
そしてこのとおり、お前と通信ができるってことなんだよ。」
信徒が長々と話した。
「そっか・・・」
隣で、セレスが話した。
「比奈都がいるの!?ちょっと、私にも!」
「あ、はい。」
ノイは、その顔チャットをセレスに向けてスライドした。
セレスの方にも右側に、信徒たちの顔チャットが出た。
そして、信徒たちのパソコンにも、セレスの顔が出た。
「信徒君!比奈都!あなたたちなの?」
「そ、その声は霜花さん!?」
「霜花、あなたもやってたの?」
「うん・・・そうなんだ・・・」
「・・・・あのさ~話し中、悪いんだが、ノイのスキルを知りたいんだが・・・・」
エフトが割り込んできた。
「あ、ごめん。じゃ、見てみるね・・・・え~と・・・・Q・・U・・A・・N・・T・・U・・M・・英語で書いてるから、わかんないや・・・」
「クァンタム・・・」
比奈都が言った。
「え?」
「Quantum・・それで、クァンタムって読むの。」
「す、すげぇ・・・」
「比奈都は、英語得意だからね。」
セレスが説明した。
「じゃぁ、僕の第1のスキルはクァンタムってことになるのかな。」
「ノイ、まだ他に無いのか?」
「見てみる。・・・あ、もうひとつあった。これは読める。Phantasyって書いてある。」
「ファンタシーか。」
「うん。そういえば、二つとも、呪文と方陣みたいのが書いてるな・・・・」
「なんて書いてあるんだ?」
信徒が聞いた。
「うん。じゃあまずクァンタムの方からね。 "素量よ、我が記憶に、示せ”と書いてあるんだ。」
「たしかに、クァンタムは、素量と意味もあるからね。」
「次に、ファンタシーね。"空想よ、我が記憶に、道を指せ”と書いてある。」
「どういう意味なんだよ・・・・・」

~~~~~~~~~続く~~~~~~~~
作者は、力つきたのであった。

このページについて
掲載日
2011年3月7日
ページ番号
5 / 12
この作品について
タイトル
チャオオンライン
作者
フィノクス
初回掲載
2011年2月21日
最終掲載
2011年10月13日
連載期間
約7ヵ月23日