第二章 十七話 「闘技場
ズークとクロスケの戦い。一方的にズークが優勢にも見えるが、果たしてその勝敗は・・・!
「よくも・・・」
クロスケだ。だが、低い。とても低い声だった。そのうち、ズークが弓
をまた構えた。汗が、少し動くごとに流れ落ちる。二人の呼吸は、少し
ずつ荒くなってきた。
「はぁ・・はぁ・・次は、はぁ・・当てるぞ」
これはズーク。そして
「しゃべるほどの体力があるの?。そろそろ力を入れさせてもらうよ。
カウンター能力75%!」
これはクロスケだ。
そしてまた、ズークがCAOSを弓に込め、たかくジャンプする。
「もう・・同じ技は、通用しないよ。」
クロスケがそう言うと。
「さて、これが同じ技に見えるかな。」
ズークは呼びかけるようにこう答える。すると、クロスケは、ズークの
いる方向に向かって、カウンターを張った。もはや、ズークに攻撃する
すべはないと、会場にいるチャオ全員は、そう確信していた。だが、
「かかったな。そうやって無防備になるのを待っていたぜ。」
ズークは、ニヤッと笑った。