第二章 十七話 「闘技場

ズークとクロスケの戦い。一方的にズークが優勢にも見えるが、果たしてその勝敗は・・・!

「よくも・・・」

クロスケだ。だが、低い。とても低い声だった。そのうち、ズークが弓
をまた構えた。汗が、少し動くごとに流れ落ちる。二人の呼吸は、少し
ずつ荒くなってきた。

「はぁ・・はぁ・・次は、はぁ・・当てるぞ」

これはズーク。そして

「しゃべるほどの体力があるの?。そろそろ力を入れさせてもらうよ。
カウンター能力75%!」

これはクロスケだ。

そしてまた、ズークがCAOSを弓に込め、たかくジャンプする。

「もう・・同じ技は、通用しないよ。」

クロスケがそう言うと。

「さて、これが同じ技に見えるかな。」

ズークは呼びかけるようにこう答える。すると、クロスケは、ズークの
いる方向に向かって、カウンターを張った。もはや、ズークに攻撃する
すべはないと、会場にいるチャオ全員は、そう確信していた。だが、

「かかったな。そうやって無防備になるのを待っていたぜ。」

ズークは、ニヤッと笑った。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第150号
ページ番号
69 / 73
この作品について
タイトル
CHAO  OF  STORY
作者
ポトッチ(ぽと)
初回掲載
週刊チャオ第131号
最終掲載
週刊チャオ第152号
連載期間
約5ヵ月11日