第二章 十五話 「闘技場

「練習をおこたってきた分、お前は動きがにぶいんだよな。」

ズークは勝利を確信したような笑みを浮かべる。そして、

「レクスなら速攻で終わらせるだろうが、俺はそんなに早くないから
な。けれど、矢のスピードなら、レクスにも、・・・勝る!。」

自慢げに、こういったのであった。そしてズークは、矢を引いて、CA
OSを弓に込めた。

「な、何をする気だ」

動揺と、不安、その二つが入り交じったような声で、強く問いかける。
しかし、それには答えようとしなかった。そして、ズークはその場から
姿を消した。目にもとまらぬ速さで、クロスケの真上にジャンプしたの
だ。しかし、クロスケは、その速さに着いていけず。

「何、ど、どこへ消えた。」

すごい焦りようだ。ズークの言葉で、ただでさえ判断力が鈍っているの
に、目の前から見えなくなったのだ。それならどんな反応をしても、お
かしくはなかった。そして、ズークは

「喰らえ・・・!!速牙(ソクガ)!!」

ズークは、矢を思いっきり引いて、CAOSをまとった矢を、クロスケ
に向かって放った!だが、クロスケは、辺りを見回していて、こちらに
気づいてはいないようだ。
そして、クロスケの顔を矢がかすめ、地面に突き刺さった。

「何っ、いつのまに。」

クロスケは、矢が飛んできた方向を向いた。(真上)

そこには、もう一発撃ち込まれた、ズークの矢があった。そして、その
矢は、クロスケの右腕をかすめた。その後、ズークが元いた場所に、手
をついて着地した。

「次は、外さないからな。」


ズークは、クロスケをにらみつけた。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第149号
ページ番号
67 / 73
この作品について
タイトル
CHAO  OF  STORY
作者
ポトッチ(ぽと)
初回掲載
週刊チャオ第131号
最終掲載
週刊チャオ第152号
連載期間
約5ヵ月11日