第二章 七話 「闘技場」
~観客席~
レクス達は、観客席で、次の試合を見届けることにした。
「二回戦!始めっ!」
また、戦いは始まった。今回は、無言の戦いだった。試合が始まる前、
トーナメント表を見たら、ラデイと言う♀のH・Fチャオとダイトとい
う♂のH・Fチャオの対決らしい。だが、勝敗は目に見えていた。何故
かというと、ラデイというチャオは、両手を負傷しているからだ。だ
が、この戦いは、予想外の展開を向かえる。
先に攻撃を仕掛けたのはダイト。持っている斧を高々と上に上げる。す
ると、そこへ、ラデイが鋭い蹴りを入れた。そのままダイトは、斧を落
とし、後ろへ倒れ込んだ。そして、思いきり、かかと落としをした。そのままラデイの足は、ダイトの腹に落ちた。そのとたん、歓声がわっと
上がり、ダイトは気絶して、二回戦の勝者はラデイとなった。レクス達は、ただぼう然と、見ているしかなかった。
「第二回戦勝者!ラデイ選手!」
その審判の声は、レクス達の耳に響き渡ったのだった。