第二章 四(後)話 「闘技場」
マリンとチャドウは、大きな木に腰掛けていた。マリンとチャドウの足下には、草が生い茂り、新鮮な風が吹き抜ける。そんな頃、マリンはチャドウに問いかけるのであった。
「そういえば、あなたは一体どこから来たんですか?」
だが、返事はない。マリンは一つ、ため息をついた。と、そこへチャドウは重そうに口を開いた。
「未来。」
すかさずマリンは答える。
「未来・・・ですか。それと、あの龍は一体なんですか?」
「あの龍か・・・
チャドウは、語り出す。ゆっくりと・・・
そのころ、レクスとズークはというと・・・
「そういえば、あの矢の威力、一体どうやって?」
と、言うのは、あの、D・Pに向かってはなった矢のことである。
ズークは、少し太めの木に、矢を放っていた。だが、質問されると、手を止める。
「あの矢のことか?パワンから聞いたんだ。CAOSを込めれば、どんな攻撃でも威力がますってな。あとは・・・練習だな!」
ズークは少し、強気になっていた。そして、答え終わると、もう何も質問しないか?と念を押してから、弓の練習に戻った。
(ズークもいろいろがんばってるんだな。)
と、レクスは感心した。そして、
(自分もがんばろう!)
と、練習に集中した。
パワンとトビワンは・・・
「さて、そろそろ、久しぶりに、重りを取ってみるか」
と、パワン
「そうチャオね~」
と、トビワンが言うのだ。
ウキワンは・・・
「ふーん。だいたい理屈は分かったけど、こんな術、本番で使えるかなぁ。ちょっと大きすぎるかも。」
ウキワンはそうつぶやくと、少しだけ笑みを浮かべる