第二章 三話 「闘技場」

いろいろありまして、闘技場へ行くことになったレクス達。どんな戦いを繰り広げてくれるのでしょうか。


遺跡から、少し南に歩いていくと、すぐに闘技場は見つかった。と、い
うのは、闘技場という建物は、とても大きかったからだ。円柱のような
形をしている建物で、そとのかべには、いくつかの汚れが張り付いてい
る。その辺りの道には、お菓子の袋などのゴミがたくさん落ちていた。
はじっこに観客席はあった。入り口は意外と小さかったが、いくつもの
入り口があった。エントリー者専用の入り口や、エントリー会場へ続く
入り口、観客席に続く入り口は、遺跡から見て、一番右の入り口だっ
た。

「これが、闘技場・・・」

レクス達は、あまりの大きさに、あっけにとられていた。

「でもさ、もうすでに、誰かがその宝石を持って言っていたらさ、どう
すればいいんだ?」

ズークは、心配そうにマリンに訪ねたが、マリンはまたほかをあたれば
いい、と首を横に振るだけ。他のチャオも、同じような反応を示すだけ
だった。

「早くエントリーをすませまようよ!」

と、きりだしたのは、いつも跳ぶホウキに乗って移動する魔法使い、ウ
キワンだ。ウキワンはもうすでに、いらだち始めていた。

「まだ来たばかりチャオ。洞窟からずっと歩きっぱなしだから、少し休
憩してからにするチャオ。」

とトビワン

「そうだよ。ウキワンは、ホウキに乗っているからいいけど、こっちは
疲れているんだから。」

とパワンが言った。

結局、言い争いに参加しないのは、いつもの三人だけとなった。(いつ
もの通り、レクス、マリン、チャドウである。)

その結果、少し木陰で休んでから、エントリーすることになった。



~30分後~



レクス達は、エントリー会場にいた。エントリー会場は、外見とは裏腹
に、かなり清潔で、床は詰めたい代理席が敷き詰めてあり、壁にはたく
さんのポスターが。入ってすぐ右に、受付カウンターがあり、そこで受
付をすませるようだ。

「すいません。受付を頼みたいんですが。」

と、最初にレクスが、受け付けカウンターにいる係員のチャオに話しか
ける。

「はい。何人(匹)ですか?」

と係員は、愛想よく答える。

「私は出る」

と、まずウキワンが切り出す。

「俺もだ」

と、ズーク

「ズークが出るなら、僕も」

とレクス

「僕も」

と、パワンとがいい

「僕もチャオ」

と、トビワンも言う

「チャドウとマリンは?」

パワンは、単刀直入に聞く

「私は・・・遠慮します。」

「自分もだ。こんなことに、体力を使いたくはない」

先にマリンが答え、チャドウも続いて答える。

そこで、係員が割り込んできた。

「五名でよろしいでしょうか?」

「あっはい。」

レクスは、弾みで答える。

「では、エントリーされる方は明日の正午にあちらの控え室でお待ち下
さい。」

係員は、暗い、細い廊下の先に指を指した・・・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第146号
ページ番号
54 / 73
この作品について
タイトル
CHAO  OF  STORY
作者
ポトッチ(ぽと)
初回掲載
週刊チャオ第131号
最終掲載
週刊チャオ第152号
連載期間
約5ヵ月11日