第一章 三五話 「真の力」

ダークチャオは姿を変えた。そしてその後、D・Pチャオという姿の
、恐ろしい力を実感した。

「くらえぇ!」

D・Pチャオはパンチを繰り出す。

「負けるか!」

D・Pチャオと同時に、パワンも負けじとパンチを繰り出した。そし
て、パワンの拳とD・Pの拳がぶつかり合った。

「なかなかすごい力だね。だけど・・・!」

数秒して、(地面をけずって)パワンがレクスのすぐ隣りに吹き飛ばさ
れる。

「くっそー、すごい力だ。一体どうやって・・・」

パワンが言いかけると、D・Pチャオは割り込んだ

「君も格闘家なら、分かるよね?」

「そうか、でもあんな力・・・」

パワンは答える。そこに、レクスが一気に斬りかかり。ズークも矢を放
つ。

「甘い!」

D・Pチャオは素手で剣をつかみ、矢を空いた方の手で弾いた。

「そんな攻撃じゃあ駄目だ」

そう言ったかと思うと、D・P(以後省略)の姿はその場になかった。
D・Pは目にもとまらぬスピードで、レクスを襲ってきた。レクスは何
とか目で追うことが出来たが、かわすことが出来なかった。そのまま
D・Pの右手のパンチを、隣にいたズークは左手のパンチを受け、数メ
ートル後ろに倒れ込んだ。その瞬間にも次の攻撃は来た。倒れ込んだズ
ークとレクスの目の前に、D・Pは姿を現した。

「攻撃って言うのは、こうやらなきゃね」

そして、鋭いパンチが近づいてきた。レクスは自慢のスピードで何とか
かわしたが、ズークは攻撃を受けてしまい、そのままズークは動かなく
なってしまった。

「ズーク!!」

レクスはズークに叫んだ

「おっと、悲しんでなんかいられないよ?」

D・Pはレクスをちゃかしている。その間に、またレクスにパンチが迫
いかかった。レクスは、D・Pの攻撃に目もくれなかった。必死でズー
クに呼びかけている。

「危ないチャオ!!」

トビワンはレクスをかばい、代わりにパンチを受けた。

「ぐっ」

「トビワン!!どうして・・・」

「や・約束・・だか・ら・・・チャ・オ」

トビワンは、そのまま倒れる

「はははっ」

D・Fは軽く笑った

レクスは、D・Fをにらみつけた。その目には、光る水が浮かんでいた

このページについて
掲載号
週刊チャオ第146号
ページ番号
50 / 73
この作品について
タイトル
CHAO  OF  STORY
作者
ポトッチ(ぽと)
初回掲載
週刊チャオ第131号
最終掲載
週刊チャオ第152号
連載期間
約5ヵ月11日