第一章 三十話 「召喚士探し」
「一つ、聞きたいことがあるのだが」
準備を終えたマリンに対して、初めて口を開いた。
「これを見て欲しい」
チャドウの手から、CAOSの固まり、いや、闇の使者の付けていた腕
輪に掘られていた紋章が出てきた。その紋章は、チャドウの手の上で浮
いている。まるで生きているようだ
「それは・・・?」
さすがのマリンも疑問に思うようだ。
「これは、魔術で焼いたイノシシに刻まれていた紋章」
チャドウはゆっくりと答える
「なるほどね。でも、あなたの魔術、すごいようね。そんな術を軽々使
えるなんて。それは置いておいて、特徴が有る物にCAOSを加える
と、その特徴が形になるって聞いたことがあるけど、それかもしれない
わ。でも、魔術で焼いただけで、そんな物が出来るのかな。」
マリンは?をだす
「とりあえず何かに使えるかもしれないから、預かっていていいです
か」
マリンは、チャドウに訪ねる
「好きにしろ、そんなもの自分にとっては何も役に立たない」
チャドウはいつものように低い声で答えた。
「そんな魔術がすごいの?」
これはウキワンだ。ウキワンはどうも簡単そうな魔術に見えるらしく、
相当疑問に思っているようだ。いや、悔しがっているのかもしれない
そんな話ししている間に時間は過ぎ、夜が明けた。みんなは少し仮眠を
取り、出発することにした。だが、レクスは、いやな胸騒ぎがして、眠
れなかった。それは、現実の物になったのだった。
だけど、それは次のこと、今日はゆっくりレクス達を休ませる事にしよう。