第一章 三十話 「召喚士探し」

「一つ、聞きたいことがあるのだが」

準備を終えたマリンに対して、初めて口を開いた。

「これを見て欲しい」

チャドウの手から、CAOSの固まり、いや、闇の使者の付けていた腕
輪に掘られていた紋章が出てきた。その紋章は、チャドウの手の上で浮
いている。まるで生きているようだ

「それは・・・?」

さすがのマリンも疑問に思うようだ。

「これは、魔術で焼いたイノシシに刻まれていた紋章」

チャドウはゆっくりと答える

「なるほどね。でも、あなたの魔術、すごいようね。そんな術を軽々使
えるなんて。それは置いておいて、特徴が有る物にCAOSを加える
と、その特徴が形になるって聞いたことがあるけど、それかもしれない
わ。でも、魔術で焼いただけで、そんな物が出来るのかな。」

マリンは?をだす

「とりあえず何かに使えるかもしれないから、預かっていていいです
か」

マリンは、チャドウに訪ねる

「好きにしろ、そんなもの自分にとっては何も役に立たない」

チャドウはいつものように低い声で答えた。

「そんな魔術がすごいの?」

これはウキワンだ。ウキワンはどうも簡単そうな魔術に見えるらしく、
相当疑問に思っているようだ。いや、悔しがっているのかもしれない

そんな話ししている間に時間は過ぎ、夜が明けた。みんなは少し仮眠を
取り、出発することにした。だが、レクスは、いやな胸騒ぎがして、眠
れなかった。それは、現実の物になったのだった。

だけど、それは次のこと、今日はゆっくりレクス達を休ませる事にしよう。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第143号
ページ番号
45 / 73
この作品について
タイトル
CHAO  OF  STORY
作者
ポトッチ(ぽと)
初回掲載
週刊チャオ第131号
最終掲載
週刊チャオ第152号
連載期間
約5ヵ月11日