第一章 二八話 「召喚士探し」
―ようやく―
重い、とても重い扉が、低い音を立て、開いた
その中からは、いろいろな属性の混ざったCAOSが暖かい空気と共
に、飛び出してきた。
その扉の奥には、機械という機械が無く、試験管やビーカーなどが、た
くさん並んでいるつくえや、あまり座り心地の良さそうにないイスなど
がおいてあって、試験管の並んだつくえの前には、白衣を身につけた
H・Sチャオがいた。そのチャオは、扉の音におどろいたのか、こちら
を目を丸くしてみている
「あなたは、召喚士・・・だよね」
ウキワンが、落ち着いて話しかけた、けれど、どこか興奮している様に
も思える
「そうですけど、あなた方は」
そのH・Sチャオはレクス達に訪ねた。おどろいているようだ
「僕たちは・・・
レクスはここに来た目的を語り出した・・・
レクス達の後ろでは、木の実のなる木の上で鳥がしきりに鳴いている。
何かが近づいているのだろうか・・・