第一章 二四話 「召喚士探し」
「・・・だ」
洞窟の中だ。チャドウ達の話し声が聞こえる。声が響き、何重にも聞こ
えてくる。
「あ!ウキワンが目を覚ましたみたいだよ」
パワンがウキワンに目をやってから言った。
やはり、声が響く。少しうるさく聞こえてくる
「う・・う~ん」
ウキワンは起きあがり、眠たそうに目をこすった。
「あれから丸一日寝込んじゃって、いろいろたいへんだったんだよ?洞
窟を探したり・・・」
レクスは、少し疲れた表情をだした。
「あのチャオいったい何なのよ!?いきなりおそってきて・・・」
ウキワンは、大きな声を出す。その声は何度も重なって聞こえる。
「お前の術の方が気になる。とりあえず知っている範囲のことは教えて
おこう」
チャドウは耳をふさぎながら言った。そして、語り出した。D・Fチャ
オ、バードについて・・・