第一章 七話 「召喚士探し」
チャドウ「あの紋章は、「カオスマーク」といわれる紋章。CAOS(カオ
ス)を使って、小動物の力を組み込んだもの。あの紋章に小動物の力を
組み込ませ、それを何らかの道具に刻み、それを身につけることで、小
動物の力を手に入れることができる、という代物だ。あれはトラの紋
章。そのトラの速さを手に入れることができるんだ。そのとらの命と引
き換えに・・・」
ズーク「ふ~んだからあんなに足が速かったんだ」
ズークは割り込むように言った
チャドウ「あの紋章には、相当なトラの力が入っているに違いない。自
分でも目で追うことしか出来なかった」
チャドウは最後まで言い切ったようだ
ウキワン「まあ足で追うことが不可能でも、魔術なら追いつけるみたいね」
ウキワンはまた、鼻が高そうにして言う
レクス「とりあえず、道を進もうよ。寝るのにちょうどいい場所も探さ
なきゃ もうすぐ日も暮れるみたいだし・・・」
レクスはもう地面に半分は行ってしまった夕日を見ながら言った
ズーク「そうだな」
レクスたちは、落ち葉を踏みしめ、木々の間の狭い道をとうり抜けなが
ら、また歩いていった。(二名を除く)