チャオガーデンの空
    僕は独り言を言うように木を揺らしていた
もう木の実は全部落ちていた
だけどこうしているうちに君が来て
木の実を持って笑ってくれるんじゃないかと思っている
揺らすのに疲れて座る僕の横を
シャドウチャオは通り過ぎ
勝手に木の実を食べ始める
チャオガーデンから見る空が青いのは絵だからなんだ
青いスプレーで君が歩道橋に書いたCRYという字
もう消えてしまったけれど
君はまたここに来るような気がする
待ってたんだねと言ってくれるような気がする

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