ピンクの繭

チャオのように転生できるとしたら
幼子になった私をあなたは抱いてくれますか

愛し合う行為は心の粘液さえ受け止める器
飼っているチャオの模様のとおりにあなたは私を撫でている
丸みを帯びた女の体は男の情をしたたらせている
そして私はピンクの繭になってゆく

「愛している」と囁かれながら
あなたから愛されない私を探して
ピンクの繭の中をさまよっている

このページについて
作者
スマッシュ
掲載日
2018年1月20日
ページ番号
39 / 40
この作品について
タイトル
チャオの詩
初回掲載
2011年3月31日
最終掲載
2020年9月16日
連載期間
約9年5ヵ月20日