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ソニックチャオは、両手を地面について、「くらうちんぐすたーと」の体勢をしています。
他のみんなも、思い思いのポーズでスタートの合図を待っています。

みんなの準備ができたことを確認して、ヒーローチャオがスタートの合図をします。

いちについて、よーい、どーん!

最初に飛び出したのは、オニチャオです。
でも、なんだか、スタートの合図の前に走り出してたみたいです。
ちょっと、やる気がありすぎたようですね。

でも、すぐにソニックチャオとシャドウチャオに追いぬかれてしまいました。
ナイツチャオとミズチャオも遅れないでついていっています。

まずは、森の木のなかを走りぬけていきます。

ソニックチャオとシャドウチャオは、はやく走りすぎて木をうまくよけることができませんでした。
なんとか、ひとつの木をよけても、べつの木にぶつかりそうになったり、木をよけることに必死になって、相手にぶつかりそうになったりして、いつものはやさで走ることができません。

そんなふたりとちがって、ナイツチャオはかんたんに木をよけて走っています。
木をよけるときにもスピードが、ぜんぜん落ちません。
どんどんふたりに追いついていきます。

ナイツチャオが、もうちょっとでふたりを追いぬけそうなところまできたときに、木のなかのコースはおわりました。
広いところに出ると、ソニックチャオとシャドウチャオは、いつものはやさを取りもどしました。
ふたりを追いぬきそうになっていたナイツチャオが、また引き離されていきます。

次は、小川の浅瀬を走るコースです。

みんな、水が気になっていつものように走ることができません。
でも、ミズチャオだけはちがいました。
水があっても、いつもと同じはやさで走っています。

ここまで、ちょっと遅れ気味でしたけど、あっという間に差を縮めていきます。
まず、ナイツチャオに追いつきました。
でも、先頭のふたりに追いつくまえに、小川のコースが終わってしまいました。
いつものはやさにもどったふたりに追いつくのは、ちょっと無理みたいです。

そのあとは、ゆるやかな曲がり道が続きます。

ソニックチャオとシャドウチャオは、相手に負けないように必死に走っています。

ソニックチャオが、ちょっとまえに出たと思うと、すぐにシャドウチャオが追いぬきます。
シャドウチャオが先頭になると、ソニックチャオがすぐに逆転します。

抜いたと思うと追いぬかれています。
抜かされたと思うと追いぬいていきます。

そんなはげしい競走がつづいていました。

そして最後は、上り坂のコースです。

走るジャマになるものは何もありません。
いつものように走ることができるはずでした。

でも、ソニックチャオとシャドウチャオは、おたがいを意識しすぎて無理なペースで走りつづけてきたので、疲れてしまっていました。
坂をのぼるだけで精一杯で、どんどん走るスピードが落ちていってしまいました。
ただ、相手に負けたくないという思いだけで走り続けているのです。

そこへ、オニチャオがいつもと同じスピードで坂を駆け上がってきました。
ぜんぜん疲れたようすはありません。
この調子だと、前をいくふたりのチャオを追いぬくことができるかもしれません。

ソニックチャオは、うしろからオニチャオがやってくることに気がついていました。
もちろん、すぐ横にシャドウチャオがいることも忘れていません。

でも、疲れていて、これ以上はやく走ることはできそうにありません。

負けてしまうのかな?

そう思ったとき、ゴールに森のチャオたちが集まっていることに気づきました。

みんなは、大きな声で、走っているチャオたちを応援しています。

がんばれ~!
負けるな~!

いそいで~、追いつかれちゃうよ~!
いいぞ、追いぬけるぞ~!

応援しているみんなも真剣です。
みんな、自分と仲の良いチャオを応援しています。

応援してくれるともだちのまえで負けたくないとソニックチャオは思いました。
だから、疲れきっていても、最後にちょっとだけ新しいちからが出せました。

オニチャオは、すぐうしろまで追いついてきていました。
シャドウチャオも並んで走りつづけていました。


つづく

このページについて
掲載号
週刊チャオ第37号
ページ番号
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この作品について
タイトル
チャオの森のかけっこ
作者
懐仲時計
初回掲載
週刊チャオ第37号