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でも、ゴールの瞬間、ソニックチャオは、ほんのちょっとふたりよりまえにいました。
ゴールのテープを胸で切った感覚は、とても気持ちよいものでした。
ソニックチャオは、自分でもまだそんな元気があったのかと思うくらいのいきおいで、ガッツポーズを作りました。
みんなの歓声が、疲れを忘れさせてくれたみたいです。
そこへ、シャドウチャオが近づいてきました。
負けてしまいましたけど、全力を出し切った満足感でいっぱいの顔をしています。
今度は負けないぞ、と言って一瞬だけ笑顔をみせました。
そして、森のおくに帰っていきます。
ソニックチャオは、シャドウチャオを見送りながら、ありがとう、楽しかったよとつぶやいています。
3にんからだいぶ遅れてしまいましたが、ミズチャオとナイツチャオがやっとゴールしました。
みんなが大きな拍手で迎えてくれます。
ふたりは、ちょっと照れくさそうにしています。
その横では、オニチャオがまだ悔しそうにしています。
もうちょっとで、まえにいたふたりを追いぬけそうでしたから、無理もないかもしれませんね。
こうして、チャオたちのかけっこはおわりました。
秋風が、チャオたちの歓声を森中に運んでいきます。
おわり