第2話

「あ~腹減ったなぁ。」
チャオっちがつぶやいた。おまえが洞窟なんかに入るのがいけないんだろう!火も持たずに入るなんて無謀なこと・・・。
「火ぐらい持って入れよ。」
チャオっち2もイライラしていた。
「おいプパっち、ランプ出せ。」
チャオっちが言った。
「無いですよ。準備の時間が無かったので☆。」
プパっちが言った。旅ってもんはじっくり準備していくもんだっちゅーの!だいたい一番ちゃんと準備してきたのはチャオっちじゃあ・・・。
「チャオっち、おまえ、持ってないのか?」
チャオっち2が言った。
「持ってねえよ。」
チャオっちはそう言ってポシェットからトウモロコシを取り出して食べ始めた。
「て、てめぇ食いもん以外持ってきてねぇな!」
チャオっち2がどなった。
「ん?俺、食べ物専門☆」
チャオっちがピースして見せた。おいおい・・・。
「なにぃ!俺たちにはろくに準備の時間もとらせてねぇじゃねえか!」
チャオっち2が切れた。
「やんのかこらぁ!」
チャオっちも構えた。
「ケンカしないの。誰か木片持ってない?」
プパっちが石を拾いながら言った。
「あ、いかだから吹っ飛ばせれた時にくっついてきた。」
チャオっち2がポシェットから木片を取り出した。
「この石、使えるかなぁ?」
プパっちは火打ち石に使えそうな石を2つ選ぶと石を打ち合わせた。
カンカンッ
ボッ
木片に火がついた。
「はい。」
プパっちはチャオっちに木片を渡した。
「ほーい。」
チャオっちは火でトウモロコシをあぶりだした。
「いい加減にせんかぁ!」
チャオっち2が怒鳴った。
「ったくもう。俺が持つ。」
チャオっち2はチャオっちから木片をひったくると歩き出した。
「焼き加減バツグン☆」
チャオっちはさらにトウモロコシを食べだした。こりゃアホとしか言いようにないキャラだなぁ。
「ありゃ?行き止まりだ。」
チャオっち2が引き返してきた。
「俺に任せろっ!」
チャオっちはチャオっち2にトウモロコシを押しつけると行き止まりの方に走っていった。
「止めなきゃっ!」
プパっちが叫んだ。
「確かに。」
プパっちとチャオっち2も走り出した。チャオっち2、トウモロコシ食べてると殴られるぞ・・・。
ドガアァァァン!
ものすごい音がした。
「やっちゃった・・・。」
プパっちおチャオっち2は立ち止まった。
「おーい。道があったぞ。」
良かった・・・。運良く洞窟が崩れなく・・・
「崩れてきたぞ!」
チャオっち2が言った。
「やべぇ!」
プパっちとチャオっち2は駆けだした。
「こっち、出口と反対じゃあ・・・。」
チャオっち2が言った。
「大丈夫。チャオっちさんなら岩なんて一撃だし。」
プパっちとチャオっち2はチャオっちの所についた。
「この穴さ。」
チャオっちはそう言うと穴に入っていった。プパっちとチャオっち2も追いかけた。
「ぎゃ!こっから下につづ・・・。」
チャオっちはどうやら下に落ちたようだ。
「きゃ!確かに下に続いているぅぅぅぅ!」
「確かにな。」
プパっちとチャオっち2も落ちていった。

続く

次回、チャオっち爆裂?

このページについて
掲載号
週刊チャオ第34号
ページ番号
2 / 23
この作品について
タイトル
チャオチャオ大冒険
作者
クリスタル(サンディ,テイル)
初回掲載
週刊チャオ第33号
最終掲載
週刊チャオ第58号
連載期間
約5ヵ月25日