最終章第三話 よみがえる記憶

最深部へ急ぐルーチャは、チャドーを見かけて、三輪バギー・トライチャージャーを急ブレーキ。

「へぇ、あんたもあそこへ行くちゃお。らしくないちゃおね。」
ルーチャは声をかけます。
「今は、そんなことより、…。」
チャドーはルーチャの方を見ず、前を見続けます。前方の敵を。
巨大な水玉の上に、小さなロボットが乗っています。
「何ちゃお?あれ。」
ルーチャはチャドーにたずねます。と、その時、ロボットの目が光る。
「あぶないちゃお!!」
チャドーはとっさにルーチャに体当たり。
さっきまでルーチャのいた場所を、巨大な水玉から伸びた二本の触手が襲う。

「あいつは、人工カオスちゃお。チャオのアレの研究成果を応用した、生体兵器ちゃお。」
すでに50年前、なんという恐ろしい兵器が生み出されていたのでしょう。
また、ロボットの目が光ります。
「くっ。」
さっきの触手攻撃はチャドーの足をかすめていました。
今度の攻撃は、避け切れそうにありません。

ガキ~~ン!!

チャドーは目をつむります。
「ふふふ、こんな所であきらめるつもりちゃお?本ト、らしくないちゃおね。」
チャドーの目の前には、変形したアーモレーターが立っています。
人工カオスの二本の触手は、アーモレーターの二本の腕を貫いています。
しかし、その触手を、がっちりとつかみます。
「さあ、ここはアタシにまかせるちゃお。あんたは最深部へ急ぐちゃお。早く!」
「ありがとうちゃお。恩にきるちゃお。」
うつむき加減で、チャドーは答えます。
「いつかのお礼ちゃお。」
そんなチャドーにルーチャは、にっこりほほえみます。

チャドーは駆け出します。
人工カオスは、目を光らせ、アーモレーターに捕まれた触手を振り解こうとします。
「させないちゃお~!」
ルーチャのアーモレーターは、人工カオスを投げ飛ばします。
触手をつかんだ両手は、離しません。
人工カオスは、また目を光らせます。ルーチャは、アーモレーターの操縦席から飛び降ります。
人工カオスの目からは、二本のビームが発射されます。ビームは、直前までルーチャの座っていた操縦席を貫きます。
ルーチャは、アーモレーターの右モモに内蔵された超小型爆弾のタイマーを10秒後にセットします。
「まさか、こんな使い方をするちゃおとはね。」
そこへ、人工カオスのビーム攻撃。ルーチャの足をかすめます。
「しつっこいちゃおね。でも、これで終りちゃお!」
ルーチャは、アーモレーターの操縦桿を、前方にゆるやかに倒します。
アーモレーターの足の裏の車輪が動き始めます。
アーモレーターは、ゆっくりと人工カオスに近づきます。
そして、人工カオスと接した時、超小型爆弾が爆発します。

吹き飛ぶ人工カオス。
あとには、動力源であったカオスドライブが1本、浮かんでます。


○○○○
次回予っ告~!
三輪バギー・トライチャージャーは、ヒト型のアーマーボディ・アーモレイターに変形します。
これは、このパートのモデルとなったアニメのパクリです。
いや、ゲーム内の、ナックルズ・ルージュと、テイルス・エッグマンって、だぶるでしょ?
それを切り離すように考えたら、こうなりました。

それはさておき、ついに最深部にたどり着いたチャドーとチャニック、チャックルズ。
そこで見た物は、マスタージュエルの神殿だった!
さあ、カオス系チャオのアレの暴走を止めて!早く!!

チャニックアドベンチャー2最終章第四話
『最後の希望 ハイパーALife』
全ての願いよ、永遠に。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第114号
ページ番号
50 / 59
この作品について
タイトル
チャニックアドベンチャー2
作者
あさぼらけ
初回掲載
週刊チャオ第94号
最終掲載
週刊チャオ第118号
連載期間
約5ヵ月18日