最終章第三話　よみがえる記憶

「は～あ、またワタシだけのけものちゃお。」
特殊選抜チームホワイトナッツのメンバーには、選ばれなかったチャミー。
中央司令室を追い出され、チャークの廊下をぶつぶつ言いながら歩いています。
そのチャミーの足が、研究所の前で止まります。
「あれは、チャドー？」

研究所の窓から、青い水の星を見つめるチャドー。
チャドーは、マリアと一緒に地球を眺めたこの窓から、今まさに近づこうとする地球を見つめる。
もうすぐ復讐は達成される。
しかし、胸の内には喜びではなく、なぜかむなしさが去来する。

「駄目ちゃお、チャミー。」
チャドーを見て後ずさりしたチャミーは、自分に言い聞かせます。
「みんな頑張ってるちゃおから、ワタシも何かやるちゃお。」
意を決して、チャドーのそばにかけよります。
「お願い、チャドー！」

チャドーは、ふと声の方を振り向くと、チャミーを無視し、また眼下の地球を見つめる。
「あなたのチカラを貸してちゃお。みんなを助けてあげてちゃお。」
「これは全て、ボクが望んだ復讐劇ちゃお。お前達を助ける理由などないちゃお。
　助ける意味もちゃお。」
チャミーに答えるチャドー。その言葉は、なぜかむなしさを感じる自分に言い聞かせるようでもあった。

「意味ならあるちゃお！」
チャミーは即座に反論します。
「確かにあそこには、思いつきで発言してみたり、同じページに書いてあることをまた新規で書き込んでみたり、質問に答えてくれたヒトに、ありがとうも言わなかったり、何ページにチャオ辞典あるよとは言わず、検索でチャオ辞典探せって言ってみたり、漫画の絵無しを『小説』と言ってみたり、チャオでなくても成立つ『チャオ』小説だったり、自分の半分くらいの年齢のヒト達に混じって週チャオに書き込んでみたり、かと言って積み重ねた年輪のカケラも感じさせない作品をうざったく書いてみたり、まだゲームをクリアしていないお友達のことなど考えないで、ネタバレ小説書いてみたり、ＧＣ全盛に、分かるヒト限定なＤＣのことを書いてみたり、
　ど～～しようもないヒト達ばかりかもしんないちゃお。
　でもみんな、チャオが大好きちゃお！発売から四年経ってもチャオ一筋で、がんばってるちゃお！
　いつかチャオがもっとメジャーになるようにって、がんばってるちゃお！
　それだけでも、あのｂｂｓの未来を信じる意味があるちゃお！だからお願いちゃお！
　あのｂｂｓに書き込む全てのヒト達に、『チャンス』を与えてあげてちゃお。
　その可能性を、奪わないでちゃお！！」

書いていて胸が痛む。ぼかぁ、いい年こいて、ナニやってんだろか。
そんなチャミーの『チャンス』という言葉に、チャドーははっとする。
「お願いよ、チャドー。私のかわりに、…いつか必ず…。」
それは５０年前、このチャークからチャドーを脱出させるカプセル操作の為、チャークに残ったマリアの、最期の言葉。

「あの星に住む全てのヒト達に、チャオのかわいさを教えてあげて。
　そして、心のなごむ幸せになれる『チャンス』を与えてあげて。
　チャオのすばらしさを、あの星の全てのヒト達に。
　チャドー、あなたにならきっと、それが出来る。
　あなたは、その為に生まれてきたの…。
　アディオス、チャドーＴｈｅＡＬｉｆｅ。」

「そうちゃお、マリアが本当に望んでいたもの…。」
今、チャドーの記憶がよみがえる。
チェラルドによって書き換えられる前の記憶。
そう、チャドーは己の望む事からはかけ離れた事を、やってきたのだ。

「行こうちゃお。彼女と、君の願いを叶える為にちゃお。」
チャドーは駆け出した。
ホワイトナッツが目指す最深部へ。後ろを振り返らずに。



最深部を目指し、三輪バギー・トライチャージャーをかっ飛ばすルーチャ。
チャイルスの取り付けてくれたナビゲーションシステムは、最深部への最短ルートを示してくれる。
それは、チャニックの走る通路ではなかった。
ルーチャは、ナビの示すルートを滑走する。
「ん？あれは、チャドー？」
ルーチャはトライチャージャーを急ブレーキ。

「へぇ、あんたもあそこへ行くちゃお。らしくないちゃおね。」
ルーチャは声をかけます。

(truncated)後半へ続く！
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キャラクター紹介その９
マリア（麻里愛）

麻里愛と書いて、マリアと読む。
これは、某長寿漫画のキャラからパクリました。
元キックボクサーな、ニュウハーフ。
その後、強引に女性にしてしまい、それまでの展開を全ておじゃんにしてくれました。
このキャラが出た頃までだよなぁ、面白かったのは。
この後、○川・○子の顔が、手抜きされてるし。

話しが横道にそれましたが、このキャラの設定は、ずいぶん悩みました。
某ハイスピードアクションゲームと同様、孫娘とするのか？
いや、チャオにそゆ系図って、あてはまるモノなのか？
そんな訳で、５０年前、チャークのチャオ達の飼育係という立場に収まりました。
って、やな表現だなあ、飼育係って。