ヒーローサイド6 続き
教会をあとにするチャックルズ。
その帰り道で、光る何かを見つけた。
チャックルズは拾ってみた。
何かの機械らしい。ゴミ箱へポイしようかとも思ったが、とりあえずスイッチオン。
これは、通信機だったみたいだ。
「私は、チャオリア。惑星チャオルの王女。」
「ちゃお?」
チャックルズには意味不明だった。やっぱりゴミ箱へポイしようかと思ったが、通信は、まだ続く。
「悪の皇帝、チャクロンに、チャオルが征服されてし…いま……。」
「え、チャクロンだって?」
チャクロンとは、永遠の赤ちゃんチャオで、見た目が黒く、性根もドス黒いチャオだった。そのくせ、赤ちゃんな為か、成長も著しく、三日も会わなければ活目してみる必要があった。
「最近見ないと思ったら、そんなことしていたちゃおね。許せないちゃお。」
「助…ガガ、…ガガ…、ザーザーザー。」
通信は途切れた。チャックルズは、空を見上げた。
助けなくっちゃ。
ジュエルも大事だけど、困ってる人がいたら、助けないと。それに、あのチャクロンもかかわってるとなれば、なおさらだ。
この空のどこかに、惑星チャオルがあるのだろう。
空を見上げて、チャックルズはふと思った。
宇宙へは、どう行けばいいんだろう?
「そうちゃお、お空はよく、海とも言うちゃお。だから、おさかなさんにでも聞いてみるちゃお。」
チャックルズは、海を泳いだ。そして、おさかなさんを探した。
おさかなさんを見つけたので、宇宙に行く方法を聞いてみた。
おさかなさんは、なんで自分に聞くのかなあと思いつつも、答えてあげた。
「そうだなあ。あ、チャニック達と合流してみたら?多分彼等も宇宙へ行こうとしているかもよ。」
なぜ、いきなりチャニックの名がでてくるのだろう?チャックルズは不思議に思いながら、それがストーリーの流れなんだろうと理解した。
「ありがとう、おさかなさん。今度お礼に、寿司をごちそうするちゃお。」
「す、スシ?」
目を丸くするおさかなさんを尻目に、チャックルズは帰っていった。
チャックルズの行く手には、何が待ち受けているのだろう?
物語は、風雲急を告げる。
そうでもないかな?