ヒーローサイド6

俺の名は、バーン・チャッコー。
チャックルズと呼んでくれちゃお。

天空島のエンジェル島に住んでる、世界一のトレジャーハンターチャオちゃお!
って、そんなチャオ他にはいないちゃおけどね。
ナックルズが、一人じゃさびしいって言うんで、一緒に住んでやってるちゃお。

でも、まいったちゃお。
この島には、マスタージュエルが祭られた神殿があるちゃおけど、マスタージュエルが盗まれたちゃお~!
綺麗な黄金のこうもりさんが飛んで来たから、見とれていたちゃお。したらこうもりさん、チャオに化けたちゃお~!そいつがジュエルを、持ってっちゃったちゃお~。
チャックルズも追いかけたんちゃおけど、チャッグマンも現れちゃって、さあ大変ちゃお~!
とりあえず、マスタージュエルは砕いたから、誰にも盗まれなかったけど、ナックルズが帰ってきたらチャックルズ、おしおきされちゃうちゃお~!

とっととカケラを集めるちゃお。




こうしてチャックルズは、ちょっちぶきみな丘にやってきた。
「ここはひょっとして、かの有名なパンプキンヒルズ?」
思わず身震いするチャックルズ。
でも、ジュエルの反応は、この先にあった。
行くしかないだろう。


チャックルズは、パンプキンのお山を登り始めた。
その道すがら、かえるさんに出くわした。
「困ったのう、げこげこ。」

なんか、あからさまに困ってら。このまま無視して通り過ぎようかとも思ったが、かえるさんはお友達だったので、声をかけた。
「かえるさん、どしたちゃお?」
「お~、チャックルズ君、いいところへ来た、げこげこ。背中がかゆくて、たまらない、げこげこ。」
「ふ~ん。」

チャックルズは、どしたもんかと、ちょっち悩む。
かえるさんの体は、ぬめぬめしてて、気持ち悪い。でも、お友達が困ってたら、助けてあげるのがお友達ちゃお。
チャックルズは、かえるさんの背中をかいてあげた。

かきかきかきかき。

「ありがとう、チャックルズ君。おかげで助かったげこげこ。お礼に、このジュースをあげるげこげこ。」
ジュースお受け取るチャックルズ。
「わ~い、人助けって、気分がいいちゃおね。そうだ、誰か困ってる人がいたら、助けてあげるちゃお!」

パンプキンのお山を登るチャックルズ。今度は、くまさんに出くわした。
「困ったのう、くまくま。」
これまた、あからさまに困ってる。
なんか、お腹すいてるんなら、僕の顔をお食べ、ってコトになりそうな雰囲気だ。
でも、くまさんはマブ達なので、声をかけた。
「くまさん、どしたちゃお?」
「お~、チャックルズ君、いい所へ来たくまくま。のどがからっからにかわいて、がまんできないくまくま。」
「ふ~ん。」

どしたもんかと、ちょっち悩む。
かえるさんからもらったジュースがあるけど、これはチャックルズの大切なおやつ。
これをあげるべきかと、チャックルズは悩む。
でも、くまさんはマブ達なので、ジュースをあげた。

「ありがとうチャックルズ君。おかげで助かったよくまくま。そうだ、お礼にこの、百科事典をあげるくまくま。」
百科事典を受け取るチャックルズ。
「わ~い、人助けって、気分がいいちゃお。誰か困ってる人がいたら、今度は問答無用で助けてあげるちゃお。もう、迷わないちゃお!」

そして、困ってる人には出くわずに、パンプキンのお山の頂上についた。
なんか、おばけさんが、いっぱい居た。
怖くて逃げ出したくなったが、追いかけてきそうなんで、チャックルズは思い切って声をかけてみた。
「こ、こんにちは~。」
でも、誰も答えてくれなかった。

ふと、向こうの方から、一番大きなおばけさんが近づいてくる!
全身の毛が逆立ち、心臓が大きく脈打つ。
身の危険を感じながら、チャックルズは自分に言い聞かせる。

逃げちゃ駄目ちゃお。逃げちゃ駄目ちゃお。逃げちゃ駄目ちゃお。

近づいてきた大きなおばけさんが、声をかけてきた。
「私は、パンプキンパパ。いいおばけだよ。」
「いいおばけさん?」
チャックルズは、ほっとした。
パンプキンパパは、この辺りには毒かぼちゃがあるから、食べちゃいけないよと言うと、向こうへ帰っていった。

チャックルズはパンプキンパパにお礼を言い、今度はパンプキンの教会へ向かった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第99号
ページ番号
15 / 59
この作品について
タイトル
チャニックアドベンチャー2
作者
あさぼらけ
初回掲載
週刊チャオ第94号
最終掲載
週刊チャオ第118号
連載期間
約5ヵ月18日