ヒーローサイド4

俺の名は、チャニック。
チャニックZa・A・Raifu!
英語の綴りは、よく分からないちゃお!違ってるかもしれないけど、かんべんするちゃお。

お散歩好きな、カケチャちゃお!
どれくらいお散歩好きかって言うとちゃおね、「お散歩フェチ」と呼んで欲しいほどのお散歩好きちゃお!

でも今回のお散歩には、まいったちゃお。
チャニックかわいいから、変なヤツ等に誘拐されちゃったちゃお~!
薄暗い小部屋(牢屋ね)に閉じ込められちゃったちゃお。

はあ、早くガーデンに帰らないと、ガーデンのお友達に忘れられちゃうかもしれないちゃお~!
でも、ぷぷぷ。ヤツ等もバカちゃおね~。
鉄の棒が何本も並べてあるだけちゃお。あの隙間から出られるちゃお。

出られると分かったら、なんか安心ちゃお。
それにしてもこの部屋、殺風景ちゃおね。
そうちゃお!
チャニック、絵がうまいから、すんばらしい絵を描いてあげるちゃお。
なんの絵がいいちゃおかね?もずくの絵がいいちゃお!

かきかきかきかき。

わ~い、うまく描けたちゃお~。

さあ、さっそくこのお部屋からおさらばするちゃお。この鉄の棒の隙間から…。
あれ?あれれれ?
はう、しまたちゃお~!おててしか通らないちゃお~。
チャニック、デブチャオになったちゃおか?食後のお昼寝ばっかりしてたからちゃおか?
デブチャオ嫌ちゃお~。
そうだ、ダイエットするちゃお。
でも、ダイエットって何するちゃおか?
エッグマンにでも聞いてみるちゃお。え?なんでエッグマンかって?なんとなくちゃお。きっとダイエットのコツを知ってるに違いないちゃお。間違い無いちゃお!

あれ?でもエッグマンいないちゃお。はう、こんな狭い小部屋に、居るワケないちゃお~。

どうするちゃお?どうするちゃお?どうするちゃお?
ん~、こうなったらもう、寝るちゃお!果報は寝てマスちゃお。お休みちゃお。

すやすや、ぐーぐー、がーがー。
むひひ、男はオオカミなのよ、気を付けなさい。
ZZZZ   越後屋、お主もワルよのう。
むにゃむにゃむにゃ。
すーっぐわ、すーっぐわ。




「うるさ~い!」
「ん?ナニちゃおか?」
突然、チャニックは起こされた。
「もう、チャミー・ローズ華麗に参上、って感じが台無しちゃお。」

「あ~、チャミー!」
寝ぼけマナコなチャニックも、一気に目が覚めてしまった。

チャミーとは、えっと、平たく言えば、チャニックに対するストーカーチャオである。
前回も登場してるのだが、説明が無くてごめんなさい。

「チャミー、こんな所に何しにきたちゃおか?」
チャニックは、ちょっと迷惑そうに聞いた。
「あら失礼ちゃおね。チャニックが捕まったって聞いたから、こうして助けに来てあげたんちゃお。」
チャミーは、小部屋(牢屋ね)の鍵を指でくるくる回しながら答えた。
「と言っても、そこまでチャイルスに連れて来てもらったんちゃおけどね。」

チャニックはチャミーに対して頭を下げるのが嫌だった。
「お、俺は捕まったワケじゃないちゃお。ただ、俺の偽者の情報が欲しくて、こうしてワザと捕まったんちゃお。」

チャニックの偽者。
チャミーには、ピンとくるモノがあった。
「それって、黒いカケチャの事ちゃおか?」
「見たちゃおか?」
チャニックにとってそれは、苦し紛れにでたデマカセだったのだが、チャミーが知ってる事自体、驚きだった。
「うん、チャッグマンも一緒だったちゃお。何か、悪い事をたくらんでる感じだったちゃお。」
「なに、チャッグマンもこの監獄島に来てるちゃおか?」
チャニックは身をのりだした。
「うん、でも…。」
チャミーは、心配そうに言葉をつまらせる。
「でも?」
「チャニックは、あいつに会っちゃ駄目ちゃお!あいつは、チャニックのドッペルンゲンガーかもしれないちゃお!あいつに会ったらチャニック、死んじゃうちゃお!」
チャミーは、涙を流しながら言った。

「ド、ドッペルンゲンガー?やばいちゃお、チャニックまだ死にたくないちゃお~!」
チャニックも少しパニックになる。
そんなチャニックを見ながらチャミーは言った。
「だからその前に…。」
「その前に?」
「チャミーと結婚するちゃお~!」

これまたチャニックはパニックになる。
「え~、結婚ちゃおか?でも、お互いをよく知り合ってからじゃないと。それに、チャミーもすぐ、未亡人になっちゃうちゃお。困ったちゃお。チャニック人生最大の選択ちゃお。」

「あはははは、二人ともバカちゃおね~。」
そこへチャイルスが来た。追っ手をまいてた為、遅くなった。

「ば、バカとはなにちゃお!」
チャミーは顔を真っ赤にして叫ぶ。チャイルスにこのトリックがバラされそうだから。
「そうちゃお、チャニックまだ死にたくないちゃお!」
チャニックも目を涙で真っ赤にして叫ぶ。本当に死にたくないから。

「いいちゃおかい、二人とも。ドッペルンゲンガーってのはね、」
そんな二人にチャイルスは説明する。

「ドッペルンゲンガーってのは、脳の視覚野だかに障害があって見ら

このページについて
掲載号
週刊チャオ第97号
ページ番号
10 / 59
この作品について
タイトル
チャニックアドベンチャー2
作者
あさぼらけ
初回掲載
週刊チャオ第94号
最終掲載
週刊チャオ第118号
連載期間
約5ヵ月18日