激闘編 激走!ヒーローレース
久しぶりにチャオガーデンに戻ってきたチャニックは、ダークガーデンに向かった。
ダークガーデンのダークカオス君にも、今ガーデンの外で起きている事を伝えた。
そして、ダークカオス君のチャオのアレを貸してくれと頼んだ。
ダークカオス君は、断った。これを手にするには、ある程度のパワーが必要だから。チャニックには、扱いきれないだろうから。
だから、ダークカオス君は条件をだした。ヒーローレースに出場し、第四戦で自分に勝利すること。そしたら、自分のチャオのアレを貸してあげようと。
早速チャニックはヒーローレースに出場します。
第一戦は、アクマの赤ちゃんが相手だった。まだ子供で、ダークチャオになりかけのチャオだった。
「あ、こいつノーマルタイプちゃお。悪にも正義にも徹しきれない中途半端なチャオちゃお。」
なりかけダークのチャオが、チャニックを見て言った。チャニックは、そんななりかけダークが、なんかかわいかった。
「ぷぷぷ、なんか粋がってるのがかわいいちゃおね。」
「か、かわいいとはなにごとちゃお!ボク達は、クールに決めるちゃお。こいつめ~。」
なりかけダークは、両手をぐるぐる回してチャニックになぐりかかる。
チャニックは片手をのばし、なりかけダークの頭を押さえる。リーチの差から、ぐるぐるパンチは届かない。
「きょ、今日のところは、これくらいにしてやるちゃお。レースじゃ、コテンパンに負かしてやるちゃお。」
こうして、レースが開始された。
ただ走るだけのこのコース。チャニックは30秒をきるふざけたタイムでぶっちぎり優勝。
第二戦は、アクマっこが相手だった。ダークチャオになったばかりの成体チャオだった。
「お前、俺の弟を可愛がってくれたみたいちゃおね。今度は、俺がかわいがってやるちゃお!」
チャニックは、思いました。可愛がったっけ?
こうして、レースが開始されました。
チャニックは、コース上に箱を発見。思わず立ち止まります。
「これは何ちゃお?う~ん、う~ん。」チャニックは悩みます。
「あ、そうちゃお!これ、プレゼントちゃお。日頃からいい子にしているチャニックへのプレゼントちゃお!」
チャニックは箱を開けました。でも、何も入っていません。
とりあえずチャニックは走ります。
しかし、走り出してすぐ、コースがとぎれています。
チャニックは谷底におちてしまいました。
「オ~イ、早ク上ガッテクルチャオ~。」
崖の上のオモチャオが声をかけます。
「え~、これを登るちゃおか~?」
チャニックは登り始めます。その時、他のチャオ達が谷をとんで、チャニックのすぐ上に着地します。
「おさきちゃお~。」
みんなどんどん登っていきます。
やっと崖を登りきったチャニック。
「サア、木ノ実ヲ落トシテ、食ベルチャオ。」
他のチャオ達はもう木の実を落として食べ始めてます。
チャニックも苦労して、木の実を落として食べます。
この間、すごい差ができてしまいました。
チャニックは全速力で走ります。で、他のチャオ達を抜かした時、なんと道が途切れ、お池になっています。
チャニックがお池から上がった時、またまたビリでした。
チャニックはトンネルに入ります。またまた他のチャオ達を抜かした時、ちょっち明るい小部屋にきました。
チャニックは立ち止まります。何かの映像が写されています。
「???、何ちゃお?青い覆面の忍者ちゃお?は、そうちゃお、忍者ハットリ君ちゃお。」
チャニックは、ちょっと走ってまた立ち止まります。
「???、何か置いてあるちゃお。う~ん、どうやらあそこに持ってけばいいみたいちゃおね。何持って行くちゃお?」
ソニック人形、丸い実、四角い実、三角の実。
チャニックは考えます。
この前、ソニックが丸い実持ってきたから、スキップで近寄ったら、「お前には渡さん!」ってはねとばされたちゃお。ソニックなんか嫌いちゃお。
三角の実はまずいし、…。
という訳で、チャニックは四角い実を選択。
しかし、上からオモチャオがクリーンヒット!
倒れながらチャニックは考えます。
「え~、なんでちゃお?やっぱ好き嫌いしちゃ駄目ってことちゃおか?は、今はレース中ちゃお!」
再びチャニックは走り出します。
薄暗いトンネルを照らすお花が咲いています。
これは、百年に一度花開くという地底花、シャロルラブです。
そんなトンネルを抜けると、チャニックはめまいを覚えます。
この先は巨大な池、かにかに池です。
チャニックは飛び込みます。
しかし、池の半分も泳がないうちに、他のチャオ達に抜かされてしまいました。
チャニックが池から上がった時、もう絶望的な差ができていました。
「あ~ん、もう駄目ちゃお~。」
チャニックがそう思った時、誰かの声が聞こえてきました。
「チャニック、がんばれ~!」
「チャニック、負けちゃいや~!」
その時チャニックは信じられないスピードで駆け出した。残されたスタミナ全てを一気にはきだすような感じだった。
チャニックは、なんとか優勝した。
第二戦後、…