激闘編 放たれた刃

チャニックとチャイルスとチャミーは、チャオガーデンに帰ってきた。
久しぶりのチャオガーデン。みんなチャニックの帰りをまっては、…いなかった。
なんか、チャニックの知らないお友達ばかりだった。
そんなチャニックのもとへ、ライトカオス君が近づいてきた。チャオのアレが野球のボールのライトカオス君が。
「おかえり、チャニック君。」

「あ、ライトカオス君。みんな、どっかへ行っちゃったんちゃおか?」
チャニックは聞いてみた。ライトカオス君は、首を振る。
どうやら、チャニックがお散歩に出かけてるうちに、何人かは転生し、何人かは 幼体から成体へ成長したらしい。
「あ~ん、お散歩してたら、お友達に忘れられちゃったちゃお~。でも、チャニックやることがあるから、安息は訪れないちゃお~。戦士は孤独ちゃお。」
チャニックは涙をこらえている。

「何があったんちゃお?」
ライトカオス君は聞いてみた。
チャニックとチャイルスは、今、ガーデンの外で起きている事を伝えた。
「そうだったちゃおか。」
チャニックは、ライトカオス君のチャオのアレを見て、思い出したようにつけくわえた。
「そうそう、ライトカオス君のチャオのアレ、見つけたちゃお。」
「え?」
あわてて頭の上の野球のボールを両手で隠すライトカオス君。
「な、何を言ってるちゃお。僕のチャオのアレは、ちゃんとあるじゃないちゃおか。」
チャニックはにやりと笑う。
「それ、野球のボールちゃお。」
「あ~、本当ちゃお。気が付かなかったちゃお。」
チャイルスは、その事実を初めて知った。
「ばらすなんて、ひどいちゃお~。チャオのアレが無かったら、恥ずかしいちゃお~。」
ライトカオス君は、泣き出してしまいました。

「ライトカオス君!君のチャオのアレが、チャッグマンに利用されてるちゃお!俺が取り戻してやるから、泣かないでちゃお。」
「本当ちゃおか?」
ライトカオス君は、涙声で聞き返す。
「うん。僕達は、チャッグマンの野望を阻止する為、ダークカオス君のチャオのアレを借りに戻ってきたちゃお。ライトカオス君のチャオのアレも、絶対取り戻してみせるちゃお。」
チャイルスが答えてあげた。
「チャイルス君が、そう言うのなら。」
ライトカオス君は泣き止んだ。
「おいおい、俺の言う事より、チャイルスの言う事を信じるちゃおか~?」
「そ、そういう訳じゃないちゃお~。」
まあ、なにはともあれ、チャニックはダークガーデンに向かった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第104号
ページ番号
26 / 59
この作品について
タイトル
チャニックアドベンチャー2
作者
あさぼらけ
初回掲載
週刊チャオ第94号
最終掲載
週刊チャオ第118号
連載期間
約5ヵ月18日