(2)Bパート

<アイキャッチ>チャ面ライダーM1・RZI


モンスター「グルルルルル・・・・」
モンスターはずっと銀のボディに見を包んだその者だけを睨みつけている・・・。
モンスターは見上げ、そしてその者は見下ろす形で両者は睨みあう・・・。
再び静寂がその空間を支配する・・・。
風は止んでいる。
モンスターの唸り声だけが音としてしっかり捉えることのできる唯一の音だ・・・。
風が一瞬、強く空間を流れた。
するとその者は風に乗るかのようにヒラリと回転しながら中を舞い、モンスターに向かって一気にダイブした。
モンスター「ウゴワッ!!!」

その者に踏みつけられる形となったモンスターはそのまま後ろ方向へ吹き飛ばされてしまった。

ドサッ!!!

うつ伏せなったがにすぐに立ち上がり反撃に転じるモンスター。

モンスターはその者に飛びかかってきたと同時にラッシユをかけてきた。

しかし、その者は激しいラッシュをまるで水の流れに従うかのようにすらりとかわす。

そして、その者は下段蹴りで相手のバランスをくずし、一気にラッシュに持ち込む。

ドカドカドカドカドカドカドカドカ・・・・!!

激しいラッシュがモンスターに命中し、モンスターを後退させている。

ドカッ!!

更に強力な蹴りがモンスターの腹に突き刺さり、たまらずモンスターは宙を舞う。

ドサッ!!!!!!!!!!!

モンスターはさらに立ち上がり高く飛び上がり、その者の後ろを取った。
そして・・・・。

ドカドカドカドカドカドカドカ・・・・!!!!!

その者の背に凄まじい勢いのラッシュをかける。しかし、その者は激しい攻撃を背に受けているにも関わらず、全く微動だにしない。

ドカドカドカドカ・・・パシ!!

その者は一瞬で向きを変え、モンスターの右手の拳を受け止めると一気にひねった。

モンスター「ウ!!グゴ!!」

強烈な痛みに苦悶の表情を浮かべるモンスター。

ドカッ!!!!!!!

するとその者はモンスターのみぞおちあたりに鋭い蹴りを突き出した。

モンスター「ウゴァアアアアアア!!!!」

突き刺さるように命中した蹴りはモンスターを宙に舞い上がらせ、モンスターを遠く後方に後退させた。

モンスター「ヴ・・・・・、グオ・・・・」

モンスターはよろめきながらも立った。しかし、もうモンスターには歩く力は残されていない。

「終わりだ・・・。」

その者はそう言うと足の両かかとに装着されているタービンに手をかけた。

キュイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!

激しくまわるタービン。すると足の部分に赤く光る筋が見えてきた。

その者は空高く飛び上がり前宙で一回転するとキックの体制に入った。その時、足の先から赤い炎が発生し、やがてそれは大きな炎となりさらにその炎は矢を形成し、その者の体を包み込むような大きさの炎の矢となった。
モンスターはおどおどし、もはや為す術もない。

ズドォオオオオオオオオオオン!!!!!!!

炎の矢はモンスターの体に命中、貫通した。

モンスター「ヴィイイイイイイイイグオァアアアアアアアアア!!」

ドッカァアアアアアアアアアアアアアン!!!!

モンスターの叫び声は爆発の炎と轟音によって消されていった。



チャールはエアーズロックを登りきり辺りを見回した。そこにはチャールしか居らず、常に冷たい空気が流れている。夕日であたり一面真っ赤に染まる・・・。
そこには何もなかった。しかしそこは巨大なものがあったかのように地面がひどく変形していた。なにかがいたのだ・・・。
チャール「・・・西・・・・か・・・。」
直感であろうか?
チャールは夕日を見ながらそういった。





第2話  完

このページについて
掲載号
週刊チャオ第112号
ページ番号
3 / 6
この作品について
タイトル
チャ面ライダーM1・RZI リメイク版
作者
ALU
初回掲載
週刊チャオ第108号
最終掲載
週刊チャオ第132号
連載期間
約5ヵ月18日