(2)Aパート
夕暮れ時・・・、真っ赤に染まるオーストラリアの荒野・・・。
モンスター「グルルルル・・・」
イカのような形の頭を持ったモンスターは静かにうなり声をあげる・・・。
あたりは静寂しきっている・・・。まわりには赤い岩がゴロゴロ転がっており何とも殺風景だ。
そのモンスターの見つめる先には小高い岸壁が立ちはだかる・・・。
そしてその上では激しいくらいに白煙があがっている・・・。
チャ、チャ、チャ・・・
白煙の中からかすかに聞こえる足音。
白煙が消えていくとかすかに姿が見えてきた・・・。
そして煙は消えた。
その者は銀のボディに青い瞳、そして青い光を放つ黒と白のベルトが特徴的なライカチャオに酷似したチャオが現れた。
そしてそのチャオはモンスターを見つめると、静かにファイティングポーズに構えた・・・。
神秘のヴェール 身にまとい
君は 戦う チャオとなれ!!
負ける 事を 恐れたら・・・
地球は 闇の手に 落ちる。
GET UP THE HERO
立ち上がれ!!
正義と 悪の果てしないバトル
STAND UP THE HERO!!
目を覚ませ!!
俺に力を 与えてくれ!!
チャ面ライダー 銀のボディ
チャ面ライダー 青い瞳
チャ面ライダーM1・RZI!!
『たたかいの序章(後編)』
俺の名はチャール。見た目そのまんまのノーマルチャオだ。
特にこれと言ってすごい能力を持ってるわけでははない、ただバイクが好きで報道関係の仕事をしてる以外、何ら普通のチャオと変わりはない・・・。
今の仕事はフリーライターってところだろうか。
最近は冴えない地方紙の数行程度のコラムを書いたりもするが・・・、収入なんて見込めないさ。
だから副業として鉱山で金脈を掘り当てる仕事もしてる。最近のオーストラリアは空前のゴールドラッシュだ。世界中から一攫千金目当てのヤロウどもがわんさか集まる。
俺も最近、この仕事を始めてから収入が格段にあがった。
さすがに一攫千金とはいかないものではあるが日々の生活に支障を来すことはなくなった・・・。
本業と副業、逆転した方がいいのだろうか・・・?
それ以前は日本の超人気ニュース番組でニュースキャスターの仕事をしていた・・・。
俺がなぜオーストラリアにいるかだって?
フッ、今はそんな話はいいだろう・・・。
先ほど俺は『他のチャオと何ら変わらない・・・』と言ったが・・・、実は一つだけ他のチャオと明らかに違うところがある・・・。
但し、それをどう言えばいいのかはわからない・・・。一ついえることはベルトに『戦う』と心の中で念じればまるで別物みたいにつよくなれるのだ!!
その際、俺は希少種のライカと酷似した姿にに姿、形を変えてしまうのだ。
なぜ俺がこんな風になってしまったのだろうか・・・?皆目見当もつかない。
そして、この不思議なベルト・・・一体どうやって入手したのだろうか・・・?
その入手経路がどうしても思い出せないのだ。
そしてもう一つ意味不明な単語、
『RZI』(アールズィー)
この言葉の意味もさっぱりわからない。
気がつけばこの単語はすでに俺の頭の中に存在した・・・。
<アイキャッチ>チャ面ライダーM1・RZI
中学館よりかつて大人気を博した伝説のコミック『チャ面ライダーマグナム1』の単行本全巻を『チャ面ライダーM1・RZI(リメイク版)』の復活を記念してこの夏、期間限定で発売致します!!!
作者が新たにペンを入れ、リニューアル&パワーアップを施されたチャ面ライダーワールドに乞うご期待!!!!!!!!!!
<アイキャッチ>チャ面ライダーM1・RZI>
モンスター「グルルルルル・・・・」
モンスターはずっと銀のボディに見を包んだその者だけを睨みつけている・・・。
モンスターは見上げ、そしてその者は見下ろす形で両者は睨みあう・・・。
再び静寂がその空間を支配する・・・。
風は止んでいる。
モンスターの唸り声だけが音としてしっかり捉えることのできる唯一の音だ・・・。
風が一瞬、強く空間を流れた。
するとその者は風に乗るかのようにヒラリと回転しながら中を舞い、モンスターに向かって一気にダイブした。
モンスター「ウゴワッ!!!」
その者に踏みつけられる形となったモンスターはそのまま後ろ方向へ吹き飛ばされてしまった。
ドサッ!!!
うつ伏せなったがにすぐに立ち上がり反撃に転じるモンスター。
モンスターはその者に飛びかかってきたと同時にラッシユをかけてきた。
しかし、その者は激しいラッシュをまるで水の流れに従うかのようにすらりとかわす。
そして、その者は下段蹴りで相手のバランスをくずし、一気にラッシュに持ち込む。
ドカドカドカドカドカドカドカドカ・・・・!!
激しいラッシュがモンスターに命中し、モンスターを後退させている。
ドカッ!!
更に強力な蹴りがモンスターの腹に突き刺さり、たまらずモンスターは宙を舞う。
ドサッ!!!!!!!!!!!
モンスターはさらに立ち上がり高く飛び上がり、その者の後ろを取った。
そして・・・・。