（１）

ここはオーストラリアの大平原・・・。
そこにただ一本だけある道を疾走する2000ccクラスのバイク・・・。
そしてそれを駆る一匹の若い♂チャオ・・・。
大平原にはただバイクのエキゾーストだけがこだまするだけであった・・・。


神秘のヴェール　身にまとい
君は　戦う　チャオとなれ！！
負ける　事を　恐れたら・・・
地球は　闇の手に　落ちる。
GET UP THE HERO　
立ち上がれ！！
正義と　悪の果てしないバトル
STAND UP THE HERO!!
目を覚ませ！！
俺に力を　与えてくれ！！
チャ面ライダー　銀のボディ
チャ面ライダー　青い瞳
チャ面ライダーＭ１・ＲＺＩ！！



『たたかいの序章』



ある日の午後のことであった・・・。
オーストラリアでも有名な観光都市、シドニーでのことだ。
その日も市民は普段と何等変わらないような生活ぶりであった。
人間もチャオもその他の動物も普段となんら変わりなく・・・。そうあの時までは・・・。
澄みきった青空に黒い円盤上の物体が小さな点となって現れたそうだ。
すると町中にいた鳥が種別関係なく一斉に群れて飛び立ち町中を飼い主に連れられて散歩していた犬は空に向かって一斉に吠えはじめた。
そして人々が空を見上げると・・・。
巨大な円盤物体がシドニーの街全体を覆いつくしていた・・・。
街は一瞬にしてパニックに陥りこの騒ぎで数百名が死傷した。
１０分間、シドニー上空に居座った後、オーストラリア有数の観光地『エＯーズロック』の方に飛んでいきそして姿を消した。
当局は証言があいまいなことを理由にこのことを『何もなかった』と発表し各界からの物議を呼んでいる。


場面は変わりここはオーストラリアの大平原。
大平原をバイクで走りながら若者チャオはこう考えていた。
若者チャオ（先日の事件、沢山の証人がいるにも関わらず事実をもみ消そうとするのはおかしい。裏に何かあるはずだ。）
若者チャオはスロットルに力を込めさらにバイクのスピードを上げる。
この若者のむかってるさきには不自然に暗雲の立ち込めた『エＯーズロック』が存在する。


（ＣＭ）
「いまこそ君も目覚めよ！！」
君もＲＺＩに変身せよ！
君のかけ声でベルトの形態が６つに変化！！
さぁ、君も６つの変身に挑戦だ！！
『チャ面ライダーＭ１・ＲＺＩ』超変身ベルト！！！
「近日発売！！」


『チャ面ライダーＭ１・ＲＺＩ』

大平原をバイクで駆け抜ける若者ャオ。
するとその後ろから若者と同型のバイクに乗ったグラサンをかけ金髪でレザースーツに身を包んだ大男（人間）が現れそして追い付いてきた。
大男「よぉ、チャール！！お前がこんなところ走るなんて珍しいなぁ！！」
チャールと呼ばれた若者チャオは大男の問いかけに対しこう返した。
チャール「先日のシドニーの件が気になってなぁ、エＯーズロックに向かってる所だ！！」
大男「物好きだねぇ～！！あんまり無茶すんなよ～！！俺はこれから金を掘りにいくところさ！！東はいまゴールドラッシュだからなぁ！！あばよー！！！」
大男はそういいのこしスピードをめい一杯上げて追い抜いていった・・・。
一分もするともう陰も形もなかった・・・。
それからバイクを走らせること１５分・・・。
ついにチャールは目的地に到着した。
目的地は異常なまでに暗雲が立ち込め岩の隙間からはあちらこちらに白煙が勢い良く上がっていた！
そしてチャールはあたりを探索しはじめた。
「ウウウ・・・」
一瞬この世のものとは思えないような音を聞き取ったがチャールは特に気にも止めることなく辺りの探索を続ける・・・。
そしてチャールが頂上に行こうと岩に手をかけた瞬間・・・！！
「ウォー！！！！！」
突然岩の陰に隠れていた頭部がイカのようなかたちをしたモンスターがチャールに襲撃をかけてきたのだ！
チャールはみぞおちに強力なパンチをくらったが幸い、よろめいた程度ですんだ。
しかし、モンスターは激しいラッシュをかけてくる！！チャールは防戦一方だが隙をみて首元に手刀をきめ、相手がよろめいた隙に小高い岩へジャンプした。
モンスターを見下ろすチャール。
チャール「アレをつかうしかない・・・」
そしてチャールはベルトを装着し
チャール「変身！！」
するとベルトが激しい光を放ち、あたりを真っ白に覆いつくした。
そしてそこから現れた銀のライトカオス・・・。

そしてその者は静かにファイティングポーズにかまえるのであった・・・。



第一話『完』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー次回『戦いの序章（後編）』おたのしみに～！！