ラフィン編 第5話「力の謎」
砂漠地帯
エミィ「ねぇラフィン。チョニックを助けたあの力はなんなのよ?」
ラフィンは一瞬ドキッとした。しかし・・・隠すほどのことでもないか。
ラフィン「いいだろう。教えてやる。アレは・・・・・・」
ラフィンは昔のことを話し始めた。そう、このたびに出るよりもっと昔の話を・・・・・・
あれはまだ俺が1歳になったばかりの頃。
チャチャと一緒にガーデンの近くの「禁断の森」と呼ばれる場所に入っていった。
子供にはよくある話だ。まぁ大人になってすぐだったんだが。
俺たちは森の中で迷ってしまい、そして森のおそらく最も奥であろう所で神殿を見つけたんだ。
俺たちは迷っていることも忘れて好奇心で神殿の中に入った。
神殿の中は入り組んだ迷路のようになっていた。
危険な罠も恐ろしい獣も山のようにあったが、それら全てをかわし、遂に神殿の最深部にたどり着いたのさ。
そこは殺風景な場所だった。階段の上に何かがおいてあるだけだ。
俺たちは階段を駆け上り、置いてある何かを確かめた。
それはなにやら文字の刻み込まれた石版だった。
昔のチャチャ「・・・の力・・・たくば石・・・読み・・・ろ。何やこれ?」
昔のラフィン「#$%&>=+*@”・・・・・・。!?」
古代文字を知っていたので石版の文字を読んでみた俺を、虹色の光が包み込んだんだ。
気づいたら俺たちはガーデンの奴らに連れ戻され、ガーデンに寝ていた。
奴らの話によると俺たちは神殿の入り口で倒れていたそうだ。
俺は長老チャオに神殿の石版のことを話した。
長老チャオの話によれば、あの石版は「エレメンタルジュエル」と呼ばれる宝石の力を文字として引き出し、
読んだものに力を与えるというものだそうだ。
俺の読んだ石版の力はわからなかったが、「地」の力を得るための石版がガーデン内の神殿の中にあるらしい。
そんなことがあってから2年後(チャオが1歳年をとる時間を1年とした場合)
俺のヒーローのメダルが盗まれ、チャチャとこうして旅をしているのさ。
そのときチャチャは長老チャオに許可を貰い、「地」の石版を読み、力を手に入れたんだ。
チョニック「そうだったの・・・・・・。」
ラフィン「石版は世界各地に散らばっているそうだ。」
チョニック「じゃあ僕も石版の文字を読めばラフィンさんたちのような力が手に入るの?」
ラフィンは無言でうなずいた。
ラフィン「・・・・・・さぁ、話は終わりだ。出発するぞ!」
一行は砂漠地帯を抜けようとしていた。
続く