全部で18話目「暗闇の洞窟 明かりのともし方」
チャックス「どうするよ?」
シルバー「完全に道に迷ったね。」
チャニム「ラフィン達ともはぐれちゃったよ。」
チャイルス「何であの時道順をきいとかなかったんだよー。」
ムルル「一度放たれた矢は戻ってこない。」
チャックス「お前が言うな。」
オモチャオ「なんかこんな会話、どこかで聞いたことがあるチャオねー。」
チャックス一行は道に迷っていた。そう、秘密の通路は実は、竪穴と横穴が無数に入り組んだ迷路のようになっていた。
おまけに真っ暗闇で、ラフィン一行ともはぐれてしまっていた。
しばらくはチャックス一行の視点で見てみよう。
ちなみにチャイルスの言う「あの時」は、オメガの心を読んだときのことである。
シルバー「それにしても暗いよー。」
シルバーが弱弱しく言った。無理もない。暗闇は人を不安にさせるものだ。(まぁチャオなんだけど)
チャイルス「なんか明かりになるもの無いのー?」
チャックス「じゃあ俺に任せろ!ヒーロー・ザ・ライトニング!」
ムルル「やっ・・・やめっ・・・!」
カッ!
チャックスがジャンプすると、目を射るような強烈な光があたりを包んだ。
あまりにも強烈だったので、みんな目を瞑ってしまったけれど。
一行『わっ!まぶしっ!』
チャックスが地面に降り立つと、光は消えてしまった。
オモチャオ「あぁ、まぶしかったチャオー。でもすぐ終わっちゃったチャオねー。」
チャックス「どうだ?明るかっただろ?」
ムルル「バッ・・・バカ野郎!せっかく目が暗闇に慣れ始めてたのに、今の光でまた見えなくなったじゃないか!」
チャックス「・・・・・・どゆこと?」
チャックスはムルルが何を言ってるのかわからなかった。
ムルル「晴れた日に外から家の中に入ると家の中が暗く感じるときがあるだろ?アレとおんなじさ。
明るいところから暗いところに入ると目は本当の暗さよりもいっそうあたりを暗く感じてしまうんだ。」
チャックス「つまり・・・。」
ムルル「僕らの目はよりいっそうあたりを暗く感じるようになったってこと。」
チャックス「ってことは・・・・・・。」
ムルル「事態はよりいっそう悪化したってこと!」
チャックス「だめじゃん!」
ムルル「だから言ったじゃないかぁ!」
シルバー「じゃあ、明かりを出すときはある程度持続させられなきゃだめなんだね?」
ムルル「そゆこと。ずっと明るければ問題ないからね。」
チャニム「なら僕の炎で!」
ボッ!
チャニムを赤い光が包み、小さな炎が現れた。これが「灯火」という奴だ。
これなら大丈夫と、一行は進み始めた。まずはラフィン一行と再会するために。
その頃ラフィン一行はどうしていたかというと・・・・・・
チョニック「僕、役に立ってるんだよね!?僕、僕・・・・・・。」
チャチャ「あぁ、チョニックは役に立っとるで。(もう5回目・・・)」
チョニックはみんなの役に立っていることがとても嬉しかった。
ラフィン一行はチョニックの太古の光のチャージ状態で進んでいた。
なかなか考えたものだ。バカなチャックスとはおおちg・・・グハッ!
エミィ「ちょっとナレーション!しっかりやりなさいよ!」
だっ・・・だって今何かが・・・・・・
チャチャ「あー、それよかチャックス達はどこにおるんや?もう1時間ぐらい歩いてるんやけど。」
ラフィン「自分で考えろ。」
チャチャ「もぅ!ラフィンはいっつもこれなんやから!」
チョニック「僕、役に・・・」
チャチャ「あー!もういややぁぁぁ!」
ちなみにラフィン一行は知らないけど、チャックス一行はラフィン一行の真上にいたりして。
エミィ「きーちゃった!チョニック!チャックス達は真上だって!」
げっ、聞こえてる。(汗)
チャチャ「作者も気前がえぇやないかぁ。僕らに教えてくれるなんて。」
いや、僕はべつに教えてあげたわけじゃ・・・・・・(汗)
チャチャ「照れんでもえぇって!見直したで、さ・く・しゃ・さん!」
いや、だから・・・
チョニック「ところでさぁ、どうやって上に行くのさ?ここら辺に上に登る竪穴は無いよ?」
エミィ「あ、そっか。どうする?」
チャチャ「う~ん・・・・・・。」
ラフィン「簡単なことだ。」
ラフィンが不意に言った。ニヤッと笑った顔が暗闇の中で光に照らされて、普段よりも格段に怖くなっている。
チョニック「どうするんですか?ラフィンさん?」
ラフィン「こっちが上にいけんなら・・・」
そういうとラフィンはそんなに高くない岩の空に向かって飛び上がった。
ラフィン「向こうが降りてくればいい!爆裂剣!!」
ズバッ!!
空が割れた。空は6つの悲鳴とともに地面に激突した。
ズガーーーン!!
6つの悲鳴はこんな風に聞こえたような気がした。
チャックス「なっ!なんだぁぁぁ!?」
シルバー「地割れだぁぁぁ!」
チャニム「地盤沈下じゃない!?」
チャイルス「もーいやぁぁぁぁ!」
ムルル「オモチャオ!とっ・・・飛べ!」
オモチャオ「わっ!足をもたないでほしいチャオ!キャーー!」
って、ぜんぜん悲鳴じゃねぇし。
まぁ、何はともあれチャックス一行とラフィン一行は見事再会したのだった。
続く