全部で19話目「アイツ再び」

やっと再会できた一行ですが・・・・・・


チャックス「いってーな。何だぁ?」

何があったんだっけ?と考えながらあたりを見渡す。
ほのかな光の中にあいつの姿が見えた。

ラフィン「行くぞお前ら。」
チャックス「あっ!お前の仕業かっ!」
ラフィン「何のことだ?」
チャックス「だからっ!俺たちのいる足場を崩したのはおまえだろっ!」
ラフィン「だからなんだ。」
チャックス「だぁかぁらぁぁぁっ!!」

このままでは喧嘩になりそうだと、すかさずチャチャが止めにはいった。

チャチャ「はいはいお二人さん、もうやめんかい!今は先を急ぐんやないんかいな!」
チャックス「・・・・・・そうだった。」
ラフィン「行くぞ。」

一行は2つの明かりに照らされながら進んだ。出口までもう少しだ。
ん?合流したんだから明かりは1つでいいんじゃ・・・?まぁいいか。
おや?向こうの方に光が見えるぞ?

シルバー「光・・・・・・出口だ!」
チャニム「やったぁ!」

一行はたまらず走り出した。
出口を抜けるとそこは・・・・・・

チャイルス「げっ・・・なんだよここ・・・・・・。」
ムルル「まるで地獄絵だな。」

そこには草1本すら生えてはいなかった。
どんよりとした雲が空をおおっていて、池の水は赤褐色ににごっている。
怖い顔のお山は、そんなところに聳え立っていた。
本来チャオは綺麗な水のある場所にすむものだ。
不老不死のカオス系とは言え、ここにチャオが住んでいるとはとても思えない。

チャックス「とにかく・・・行こうぜ。」
???「まてぇいっ!」

そのとき、誰かが叫んだ。一行の誰かではない。
しかし、どこかで聞いたことのある、少し間の抜けた声・・・・・・。

???「よもやこの俺様を忘れたとは言わせねぇぞ!」
チョニック「誰?・・・・・・と言うか、どこ?」
???「こっちだこっち!」

一行がさっき抜けた出口のそばにそいつはいた。そう、彼は・・・・・・

オメガ「わーっはっはっは!オメガ様、再び見参だっ!」

チャックスが冷ややかに返答する。

チャックス「あー。補欠か。」
オメガ「あっ、てめっ!また性懲りもなく俺様を補欠とっ!」
ラフィン「邪魔だ。どけ。さもないとキサマ、今度こそ死ぬぞ。」

怖っ!怖いぞラフィン!その冷酷さ!その言葉づかい!ホントにチャオか!?

ラフィン「フン・・・募集のときに『性格 くいしんぼ』と書いてあったのにこんな性格にしたのはどこのどいつだ?」

・・・・・・(汗)
まぁ話を続けましょうや。

ラフィン「中断させたのはキサマだろうが。・・・まぁいい、続けよう。」
オメガ「がっはっは!俺様はもう以前の俺様ではない!先回りしてナイトメア様に『力』をいただいたのだ!」
ラフィン「・・・なに?」
オメガ「今度こそお前らを灰色の繭に包んでくれるわっ!」

チャオは寿命ではなくても死ぬときには灰色の繭に包まれる。という事にしておく。
オメガが一行めがけてパンチを繰り出した!

オメガ「ファイヤーパンチ!」
チャニム「なっ!?あいつの『力』は火か!」

ドガッ!
一行はかろうじてよけたが、オメガのこぶしが当たった地面は小さなクレーターのようにへこんでいる。

ラフィン「なるほど、少しは強くなったみたいだな。」
ムルル「って、前はあいつと戦ってないよ。」
チャチャ「ツッコミ入れとる場合かい!あんなん当たったら終わりやで!」
オメガ「何だ来ないのかこしぬけども!」
チャックス「なにおぅ!?そんなに言うならやってやるぞ!くらえぃ!ダークネスクロー!」
ムルル「って、お前ヒーローだろ。その前に爪があるのか?」
チャチャ「せやからいちいち突っ込むなってぇ!」

ズバッ!
オメガを狙った爪(衝撃波)は地面を抉り取っただけだった。

チャックス「速いっ!」
オメガ「ははは!言ったろう!以前の俺様ではないと!」

はたして一行はパワーアップしたオメガを倒せるのか!?

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第27号
ページ番号
24 / 33
この作品について
タイトル
チャックス&ラフィンの冒険記
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第12号
最終掲載
週刊チャオ第33号
連載期間
約4ヵ月28日