おまけ 『カタルシスをさせる小説は面白い』

『カタルシス
=作者の書いた主人公の気持ちに読者がユニゾンすること。』

作者→「(主人公は悲しいと思いながら書いた)この小説、どう?」
読者→「あ、主人公かわいそうに…」「俺だったら…するのに。」
(↑こういうことです。)

まぁ、小説ふくめ物語でいっちばん大切。
これをさせるからこそ上のような講座をグチグチと言ってたの。

ハイ問題。

俺も自分の小説(特に連載!)を見てると、
たまに「つまらねぇなぁ」と思います。
それは何故でしょう。



それこそ、カタルシスさせねぇから。



感情のない小説は面白くないし、
感情のない部分は面白い場面でない。

いかに主人公が「こう思ってるんだ!!」と言わせるかが、
いかに『読者を主人公に』してしまうかが、
作者の最大の気を遣うところだと思う。

難しい文章?漢字?
確かに格好いい文章になるかも知れない。

論理?筋道?
それは気を遣う以前に、『文章として当たり前』のコト。

そのようなモノにしか気を使えない小説には、
以前俺がある人に言った言葉がふさわしいかもしれない。

『参考書』

そんなレトリックに気を遣わなくたっていい。
『要は感情移入力。』
クソみたいな漢字しか使っていない小説でも泣けるし、
(小学生の母親を亡くした日記は涙を誘うよね。)
ケータイの小説かっていくらでも泣けるチャンスがある。
(恋空。女友達は5回も見たとか。でもそれは見過ぎ。)

読者をマイワールドに引き込むかが大切。



…だから、週刊というのは難しい。

一週間でどれだけ書ける?
部活、勉強、テスト、それだけあって、いくつ書ける?

少なくとも旅の話なら少しの会話だろう?
戦闘なら、戦闘シーンの描写で終わってしまう。
恋であろうとも、一日の何かしか書けないだろう?

そりゃ、週チャオは決して『売る小説』を書くためじゃない。
だから、自己満足で書けるだけ…というスタンスは、
俺も反対するコトじゃないし、
そう言うルーズなルールの方が俺は好きだ。

でも、書くからには楽しませる小説を書きたいじゃん。
一週間では難しいかも知れないけど、…。



…まぁ、そう言うわけで、
なるべく一週間でもいけるようなヒントみたいなモノを書いてます。
是非是非、感情の塊でもあるアーティストの歌詞などを見て、
こんな気持ちが今みんなを引きつけるんだーってことを、
皆さん自身が得て欲しいなぁと思います。

一週間で自己満足もかねて、
自分の感情を思い切りぶつけてみても良いかも知れませんね。



…あぁ、あと、こういう講座で一番ダメなのが『鵜呑み』。

俺のはあくまで一般論中の一般論。
こんな文章を見るだけじゃ間違った方向に進むし、
もしかしたら、俺の失敗まで教訓にしているかも知れない。

自分のスタンスがあるならそれを貫いて欲しい。
これはあくまでも参考。
それこそ参考書程度に扱ってくれればいいです。



PS

どうでもいい話。

これから皆さんぶち当たるけど、
国語の問題としての小説では感情移入は厳禁です。

Oが貰えるときは貰えるけど、
まぁ、多分、×ばっかりのテストと交互なのでしょう?
それは、Oの時は偶然作者の感情と自分の考えが合っただけ。
(はた迷惑なカタルシス。)
これで自身つけても、実力もクソもありません。
だから、×ばっかりのテストも返ってくるんですわ。

きちんと文章中から答えのポイントを絞っていきましょう。
文章に答えまではなくともヒントは隠されてますえ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第325号
ページ番号
7 / 7
この作品について
タイトル
某の久々小説講座。
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第325号