07年編 (1)

・Mr.Beloved

知る人ぞ知る、
俺の小説の中でも一部に高い人気を得ている作品。

汚い過去を背負った二人が、
緩やかに強く結びあったのだが、
結局また汚い世界の中に飲み込まれ、別れを選ぶ…。

俺のこれまで大嫌いだった「バッドトゥルー」を採用。
バッドエンドほど悪くはないが、
ハッピーでは決してないエンドという意味の造語です。

片仮名の叫び声や、わけわからぬ世界観、
幼少な女子、新幹線で両親がバラバラに砕け散った男。
概して良いとは言えない条件に、
暖かさをほんわりと敷き詰めた小説だと俺は思っています。

あと、初めてのラブシーン。
喘ぎ声の表現とかはよく官能小説から取ったのかと聞かれますが、
あれ、実は友達とのギャグで相手が書いていた会話を、
俺がそのまま小説に生かしたまでです。
…。
…まぁ、俺も読んだことあるから多少は分かるけどな!!

(初日感想数1) (累計感想数2)



・戦場のギタリスト

世界観の暗さは「Mr.Beloved」から、
音楽という世界観は「ライブステージ」から、
そして、刑事との会話などは、
オーヘンリーの金庫破りの話の会話を最後に取り入れています。

つまり言えば、俺の得意とする分野を、
そっくりそのまま当てはめてみた、と言うことです。

ただ、あまりにストーリーがストレートすぎたのか、
ディストーションのある話特有の、深さは追求できず。
まぁ、純愛を楽しんでくださいと言う感じでした。

当時は「傑作」と思って満を持してここに提出しましたが、
今だと、俺色に染めようとしたはずなのに、
全然だった…というのが感想です。
やっぱり、適宜読み直すことが大切ですよね。

(初日感想数1) (累計感想数1)



・get out from the school

06年に完成させたのだが、
リメイクを施して、07年に再発表。
その時に感想を二つ貰いました。

あまり感情込めた作品ではなかったので、
何か説明しろと言われてもなかなか思いつきませんね。

とりあえず、授業中にこういうのが学校であったら、
面白いだろうナァと考えていたことをそのまま言葉に。
そのためか知らないけど、中学生のかたに割と人気がありまして、
「完成を楽しみにしていた」という言葉も貰いました。

(初日感想数1) (累計感想数2)

このページについて
掲載号
週刊チャオ第300号
ページ番号
7 / 8
この作品について
タイトル
今までの作品(カス)共に批評を送ろうと言う企画。
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第300号