二百六話
現在八人の周りは火で覆われている。
原因はエルフィスのフレイムストーム。
エルフィス「え~とえ~と・・・どうすれば・・・あわわ・・・」
シルバ「水!水!!水を探せ!え~と・・・だぁぁぁぁ!!!炎しかねぇぇぇ!!!」
パニクってる二人は置いとくとして、脱出法を考える残りメンバー。
すると、アンクルが銃を取り出し、炎上地帯の少し上に向かって先端を構えた。
アンクル「・・・ツラランチャー。」
ボソボソ・・とアンクルが言うと、銃から巨大なツララが発射された。
そのツララは炎の上でたちまち溶けてしまい、その下ら辺の火をじゅぅ・・・という音とともに消した。
ライクル「おっしゃ!次は俺だ!」
そう言ってライクルが取り出したのは杖。
ライクル「ツリーズ!」
下級呪文、ツリーズによって、火が消えた所の左右の端に二本の木が横向きに出現した。
ライクル「木の間を通って脱出だ!!」
さっさと行ってしまう六人、そして・・・
エルフィス「え~と・・え~と・・あれ?みんなは?」
シルバ「ちょ・・・待ってくれーー!!」
遅れて二人も脱出、丁度そのとき火を抑えていた木が火達磨になり、火が道をふさいだ。
シルバ「ところであの火・・・火事になるんじゃねぇか?」
エルフィス「あ・・・」
エルフィスが言葉を漏らした瞬間火は一瞬で消え去った。
二人が前を見ると、アンクルが銃を構えて立っていた。
シルバ「・・・どうも・・・」
アンクルは小さく頷くと、すぐ振り向いて、他のメンバーの所に走っていった。
エルフィス「あ!置いてかないで!」
それをすぐに追いかける二人であった。