第二百五話


【クレイスタワー七階:衣服売り場】

服をかけてある『アレ』が一箇所に集まっている。
カイ達五人と、例のシャドチャ達三人はその中に紛れていた。

シルバ「・・・まず自己紹介からでいいか?」

シルバがそう話を切り出すと、最初にシャドチャが口を開いた。

レッグ「俺はレッグ・レキオス。ここには調査のために来た。」

次に口を開いたのはDPSのチャオ。

ライクル「俺はライクル・リストだ。この人の調査の手伝いに来たんだけど、本職は警察だ。」

カイ「警察?じゃあレンファさん達が言ってたのって君たちのこと?」

ライクル「レンファが・・・まぁ心配するのも無理ないかもな・・ここに着てから結構たったし・・・」

カイ「へぇ・・・で、君は?」

と、カイが話しかけたのは、最後のDSFのチャオ。

だが、うつむいたまま何も喋らない。

ライクル「あ、こいつは俺の双子の弟のアンクルっていうんだ、ちょっと人見知りが激しいだけだから気にしないでくれ。」

カイ「なるほどね・・・」

レッグ「それで、そっちは?」

カイ「ああ、僕はカイ・アンクル。」

シルバ「シルバ・プラチナだ。」

エルフィス「私はエルフィス・ホーリー。」

フロォー「僕はフロォー・リディン・ズフィ。長いけど気にしないで。」

エール「最後に僕がエール・ロスタ。」

カイ「僕らは人探しでここに着てるんだけど・・・」

ライクル「・・それって、笑いながら走ってく変な奴のことか?」

カイ「知ってるの!?」

ライクル「ああ、そいつは泥人形に囲まれてる俺らを見ながら笑ってやがった・・・そいつはお前らの知り合いなのか?」

シルバ「一応な・・・でもそれはあいつの本当の人格じゃない。それは信じてくれ。」

レッグ「本当の人格じゃない?それはどういう・・・」

そこまで言いかけたとき、服が突然ゆれだした。

フロォー「見つかった!?」

シルバ「エルフィス!フレイムストームで服ごと奴らをぶっ飛ばしてくれ。」

エルフィス「わかった!中級魔法フレイムストーム!!」

エルフィスはフレイムストームを放って、言われたとおり服ごと泥人形をぶっ飛ばした。

が、周りの服に火の粉が飛び、燃え出した。

エルフィス「・・・ごめん。」

シルバ「・・いや、俺のほうこそごめん。」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第315号
ページ番号
222 / 229
この作品について
タイトル
バトルプログラム
作者
銀音(銀鉄,マスター)
初回掲載
週刊チャオ第202号
最終掲載
週刊チャオ第328号
連載期間
約2年5ヵ月1日