第二百五話
【侵入成功!】
【クレイスタワー】
クレイスタワーの中は、外の光のおかげで少し明るくなっていた。
とはいってもやはり辺りは薄暗く、あまり遠くのほうは見えない。
他にも、昔ここが使われていたときの物が置いてあった。
フォル「うわ~・・」
メタル「いかにもなんか居そうな感じだね・・・」
ルゥ「お化けとか。」
フロォー「幽霊とか。」
レイ「一緒だろ。」
ユーレ「今まで一言も喋ってなかったけど一応僕らも今までいたんだからね。」
エルフィス「誰に話してるの?」
ユーレ「居たらの話だけど読者の方々。」
やがて、みんなの雑談が飛び交い始めた。
そんな中、真面目に作戦を考えるレストとカザフ。
レスト「まずはシュイを見つけるのが先決だな。」
カザフ「ああ。だが、この人数だ。分かれて探したほうがよくないか?」
レスト「もとよりそのつもりだ。だが、一人だと戦闘になったときに少々危険が生じるかもしれない。やはり、ここは何人かのチームに分けた方がいいな。」
カザフ「そうだな。」
話が一段落ついたころ、フォルが話しかけてきた。
フォル「で?どうするんだ?」
レスト「今から何人かのチームに分かれて行動する。みんなに話を聞くよう言ってくれ。」
フォルは、すぐにみんなを呼び、全員レストの方に顔を向けた。
レスト「いいか、今から数人に分かれて行動する。遠距離武器や魔法を使う者はチームに一人は必要だ。そう考えると俺たちの人数は十八人、遠距離攻撃可能なのは知ってる限りで四人だ。」
シン「知ってる限り・・・ですか?」
レスト「ああ。この中で使用武器が分かってないやつは、シルバ、シン、エール、ピンキー、アイス、ドリムの六人だ。」
アイス「あたし達は普段は剣使ってるよ。」
ドリム「でも使おうと思ったら銃も使えないこともないけど?」
シルバ「俺とメガネは剣だ。」
シン「メガネって僕か?僕なのか?」
エール「僕は斧です。」
ピンキー「・・・」
レスト「・・・お前は?」
ピンキー「へ!?あぁ・・・う~んと・・・槍・・かな?アハハ・・・」
レスト「なるほどな・・・じゃあ四チームに分けよう。一チーム四人、もしくは五人だ。」
ライド「わかった。」
フォル「さっさと終わらせてシュイを助けに行こうぜ!!」