第百九十八話

【フォルとバース】

【廊下】

フォル「黒騎士の野郎・・・あんな小細工しやがってぇぇぇぇぇ・・・」

ぶつぶつ言いながら歩いていくフォル。
その行き先はバースの控え室。

フォル「・・・バースの調子はどうだろうな・・・」

そして、ついにバースの控え室の前に着いた。

フォル「・・・・」

ガチャ

フォル「バース・・いるかぁ・・・？」

バース「ん？おお、フォル！どこ行ってたんだよお前。」

フォル「いや・・・昨日の夜、少し夜風に当たりに行ってたら、色々あってな・・・」

バース「・・・・・」

フォル「・・スマン！！バース！！俺、お前の戦い・・見れなくて・・・」

バース「いいって、別に俺は気にしてないぜ。」

フォル「でも・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バース「・・・フォル。」

バースはフォルに近づいて、ポン、と肩を叩いた。

バース「らしくねぇぞ。暗いのはお前に合わねぇ。」

フォル「え・・・」

バース「お前は元気にカイをいじくりまわしてる姿のほうが大分といいからさ！！」

フォル「・・バース・・・」

バースは少し微笑みながらフォルを見つめていた。

フォル「・・・くくく・・」

バース「・・・ん？」

フォル「・・ベタだ・・・」

バース「・・は？」

フォル「くくく・・・ベタ・・過ぎる・・・あはは・・ギャハハハハハハハハハハハハハハ！！！！」

バース「んなっ！？」

バースの顔がどんどん赤くなっていく。

バース「てめぇ！！笑うんじゃねぇよ！！恥ずかしくなるだろうが！！」

フォル「ははは・・・すまん・・ギャハハハハハ！！！」

バース「てんめぇぇぇ！！！」

フォル「ハハハハハ！！・・・ふぅ・・・でもよ・・・」

バース「？」

フォル「ありがとよ、そう言ってくれて、大分気が楽になったよ。」

バース「フォル・・・」

フォル「それじゃ・・・元気にカイをいじくりに行くか！！」

バース「おし！今日は俺も思いっきりいじってやるか！！」

フォル「んじゃ、レッツゴー！！」

バース「おう！！」