第百九十四話
【黒い鎧】
【グラビティフィールド】
フォル「・・・結局お前も入ってきてるじゃねぇか。」
黒騎士「わからず屋にはこうするのが一番だと思ってな。」
フォル「いってくれるじゃねぇかぁ!!!」
フォルは黒騎士に向かって走った。
どんどん間合いは詰まっていく。
だが、黒騎士は・・・動きすらしなかった。
しかも今だ武器を構えていない。
フォル(こいつ・・・!何考えてんだ!?)
黒騎士が剣の間合いに入ったとき、フォルは一旦ブレーキをかけて止まり、左斜めに右の剣で斬りつけようとした。
フォル「喰らいやがれぇ!!」
黒騎士「・・・」
・・・その時、大きな金属音がなった。
だが、黒騎士は武器を出していない。
すなわち・・・
フォル「な・・・!?」
黒騎士「・・・これでわかっただろう。」
フォルの剣は・・・黒騎士の鎧で止められていた。
しかも鎧には傷が何もない。
フォル「んな・・馬鹿な・・・!?」
黒騎士「いったはずだ。お前は勝てない。」
フォル「くっ・・!おりゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
フォルは両方の剣で何度も何度も黒騎士に剣を振った。
しかし、鎧には依然、傷一つ付いていなかった。
そこでフォルが一旦黒騎士と間合いを取った。
かなり息もあがっている。
フォル(何で傷がつかねぇ!?奴の鎧は・・・どうなってやがる!?)
黒騎士「・・・今度は、もう少し実力をつけてからかかって来い。」
そう言って、黒騎士は巨大な黒い銃を取り出した。
フォル「!」
黒騎士の銃の先端に黒い光がたまり始めた。
黒騎士「次は・・・もう少し楽しませてくれ。」
黒騎士の銃から黒光りする大きな弾が発射された。
フォルはそれをまともに喰らってしまった。
フォル「う・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」