第百七十一話
【奇跡の一撃】
司会者「第二ラウンド六回戦プロット選手VSブラスト選手!」
ブラスト「子供だからって容赦しないぞ。」
プロット「わかってます。それくらい覚悟してましたから。」
司会者「では、バトル開始!」
二人「グラビティフィールドオープン!バトル!」
【グラビティフィールド】
ブラスト「いくぞ!」
ブラストは入ってすぐに攻撃を仕掛けてきた。
プロットはそれを右に飛んでかわす。
プロット(速い!)
プロットはすぐに槍を取り出して、もう一度右にとんだ。
すると、とんだ瞬間ブラストの拳が左を通っていった。
ブラスト「ほぉ・・・俺の攻撃を二度もかわすとはな。」
プロット「あなた・・・あの速さで攻撃したにもかかわらず旋回後に何故こんなに安定してるんですか?」
ブラスト「知らんな。できるからしている、それだけだ。」
そういって、またブラストは突っ込んでくる。
プロットは今度は前に回転しながらジャンプして、空中で逆さまの状態で突っ込んできたブラストの後ろを槍で突いた。
ブラストはすぐに体を振り返して槍を受け止めた。
プロット(しまった!)
ブラスト「おりゃぁぁ!!!」
ブラストは槍ごとプロットをハンマー投げのように回転しながら投げた。
プロットはそのまま壁に激突する。
プロット「がはっ・・・・」
プロットはそのまま倒れる。
ブラスト「勝ったな・・・」
ブラストはそう確信して、後ろを向いた。
そして外に出るのを待っていた。
だが・・・・・
ブラスト「・・・戻らない・・・?」
すると、ブラストは後ろに何かを感じ、すぐに後ろを振り向いた。
だが、振り向いた瞬間ブラストは腹に痛みを感じた。
・・・・腹に槍が刺さっている。
そして・・・プロットがいた。
プロット「四天王さん・・・いくら子供だからって・・油断は禁物ですよ。」
ブラスト「くっ・・・」
ブラストは腹に刺さった槍をつかみ、引き抜いた。
プロット「なっ・・・!」
ブラスト「おりゃぁぁぁ!!!」
ブラストは、今度はプロットを普通に投げた。
プロットは床に落ちる。
ブラスト「ぐっ・・・腹が・・・この勝負・・すぐに決めさせてもらう!!」
プロット「!」
ブラストの拳に、どんどん気が溜まっていく。
ブラスト「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
【観客席】
ウィンド「一気に決めるつもりだな。」
ジェネラル「あの技は飛行タイプでもかわせるか、かわせないかの超強力な衝撃技・・・子供のナイツチャオが避けきれるとは思えないけど・・・」
ウィンド「だから使うのだろう。いくら四天王といえど、我々もチャオ。腹に穴をあけられて大丈夫な奴など早々いないだろう・・・」
カイ「ちょっと・・・なんかすごそうだよあの技!!」
レスト「あれは格闘家の中でも使える奴は数えるほどという超強力な衝撃技・・・衝撃の高さは全技中最高クラス・・・飛行タイプでも避けるのは難しいといわれる。子供のナイツチャオが避けられるわけが・・・・」
メタル「バース!プロット君が・・・」
バース「大丈夫だ。」
メタル「でも・・・」
バース「弟子を信用できねぇ奴が師匠を名乗る資格はねぇ。俺は最後まで諦めないぜ。」
カイ「・・・バース・・・」