第百六十五話
【圧倒的な差】
司会者「え~大変混雑していましたが、次のバトルを始めたいと思います!第二ラウンド三回戦!カイ選手VSカザフ選手!」
二人が同時に出てきた。
カイ(勝てるかな・・・すごい不安だ・・)
カザフ「・・・・・」
司会者「それでは!バトル開始!」
二人「グラビティフィールドオープン!バトル!」
【グラビティフィールド】
カザフ「はぁっ!」
カザフは入った瞬間剣を持って襲い掛かってきた。
カイ「うわぁ!」
カイは急な奇襲で驚きながらも、ギリギリでかわしたが・・
カイ「!」
カザフがいつの間にか取り出した短剣でカイを切りつけようとした。
しかし、カイは槍で短剣を受け止めた。
カザフ「反射神経はいいようだな。それならこの速度を見極められるか?」
カザフはそう言うと、一瞬体が揺らいでその場から消えた。
そして次の瞬間カイの背後から短剣を持って突っ込んできた。
カイ「なっ・・速っ・・・」
カイは背中を切りつけられた。
カザフは後二、三回切りつけ、そのまま後ろに退く。
カイは前に倒れがすぐ立ち上がり、体勢を立て直す。
カザフ「・・・一気に決める。」
カザフはまたもや消えた。
次に、カイの目の前に現れて、上に殴りあげた。
そしてカイを空中で連続で切りつけた。
そう、あの時フォルに使った攻撃だ。
カイ(つ・・強い・・もう・・・駄目かも・・・)
攻撃が止み、カザフが地面に着地する。
カイ(・・・ん?そういえば・・・)
カザフ「・・終わりだ!リバースオフェンス!」
観客全員がカイの負けを悟っただろう・・・だが・・・
カザフ「・・・?」
カイにあの連続攻撃が起きない。
カイはそのまま地面に着地する。
カイ「やっぱり・・・ね・・・さっきの技は・・一番新しいダメージを・・・もう一度与える技・・・だったら・・・」
カイは自分の手を見せた。
カイ「自分で・・自分を・・・傷つければ・・・いいんだって・・・ね。」
カイの腕に、何かが刺さったように血が出ている。
カザフ「・・・自分の槍で自分を刺したか。」
カイ「まぁ・・・ね、流石に・・思いっきり・・・やる・・・のは・・・痛い・・から・・・軽く・・・したん・・だ・・」
カザフ「だが・・・その言葉の途切れようは・・・」
カイ「・・・・」
カザフ「最初のダメージでほぼ限界がきているようだな。もう一度与えれば倒れるはずだ。」
カザフはもう一度近づき、カイを殴り飛ばした。
そして先ほどの連続攻撃・・・
カイ(ぁあ・・・今度こそ・・・駄目かも・・・)
カザフが着地する。
そしてカイが地面に落ちる。
カザフ「・・・バトル終了だ。」
【ドーム中央】
司会者「勝者!カザフ選手!」
カイ「負けちゃった・・フォルが帰ってきたら謝らないと・・・」
カザフ「・・・・・・」