第百五十六話
【天然ライダー】
【森林】
フォル「ん・・・?ここは・・・」
フォルは一目見れば広いとわかる気の生い茂った場所にいた。
フォル「ここが森林・・・広そうだな・・」
フォルが耳を澄ますと虫の鳴き声やガサガサと、草をかきわける音がした。
フォル「・・・リアルに再現しすぎだろ・・・」
と、そこに・・・
ドドドドドドドド!!!
フォル「んぁ?」
テンオウ「見つけたぞ!!」
テンオウが草むらからいきなり飛び出しフォルに飛び蹴りを仕掛けてきた。
フォル「うおぁぁぁぁぁ!!」
フォルは右に体を動かして避けた。
テンオウはそのまま通り過ぎて、見えなくなった。
フォル「・・・・・(汗」
その後、ドォォォンという音がして、直後メキメキメキ・・・ドーン、と言う音がした。
フォル(ぜってー木折りやがったぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
テンオウ「まだまだぁ!!」
また懲りずにテンオウは走ってきて飛び蹴りを放つ。
フォルはまたもや避ける。
だが、今度はすぐ近くにあった木に手をかけて、急旋回して向かってきた。
フォル「何!?」
テンオウ「とりゃぁぁ!!!」
フォルの腹に思いっきりテンオウの蹴りが炸裂する。
フォルはそのまま吹っ飛ばされ、木に激突した。
フォル「がはっ・・・こんないてぇ蹴り初めてだ・・・」
テンオウ「ヒーローの日々鍛えられた体から放たれる蹴りの威力をなめるなよ!」
フォルは起き上がり、双剣を取り出す。
フォル「今度は・・こっちの番だぜぇ!!」
フォルはすぐにテンオウに斬りかかる。
テンオウはそれをジャンプして避けた。
フォルはテンオウに続いてジャンプして、テンオウと同じ高さまで来た。
フォル「紅蓮!!」
フォルの双剣に炎が宿り、二つの剣を構えて横に回転した。
そして剣に宿った炎が一気に円状に広がった。
テンオウ「ぬぉ!?」
テンオウは炎が体に当たり、次に双剣にも当たって吹っ飛ばされ、落下した。
それに腹にも切り傷を負ったようだ。
フォルはテンオウが落ちたところに着地した。
フォル「どうだ!これが俺の実力だ!!」
テンオウ「面白い・・・面白いぞ!ならばここからは俺も本気を出さしてもらう!!」
テンオウはそういって、立ち上がり、こう叫んだ。
テンオウ「キャス○オフ!!」
フォル「何ぃ!?」
・・・・・・・・・
フォル「・・・・・・?」
テンオウ「・・・そうか・・・今回はレンファがいないんだった・・・」
フォル「トドメじゃぁぁぁ!!!」
テンオウ「させるかぁぁぁぁぁ!!!」
フォルが切りかかってくるのをテンオウはバックステップでかわした。
テンオウ「よぉし・・・ここからがヒーローの真の力だ!!得と思い知るがいい!!」
フォル「完全に悪者の台詞じゃねぇか!!」
テンオウ「うるさい!!いくぞぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」