第百四十八話
【決着】
ルトガー「斬浪波!」
ルトガーの斬浪波がまた飛んでくる。
レストはそれを打ち落とすために銃を撃つ。
だが当たる寸前に斬浪波は分裂し、レストを襲う。
レスト(おそらくあの技は奴が好きなタイミングで分裂させることができる・・・銃で撃ち落すのは無理だな・・)
ルトガー「十字幻影。」
今度はルトガーが、四つに分身した。
ルトガー×4「斬浪波。」
レストに、四方向から斬浪波が飛んでくる。
そしてすべてが・・・
レスト(分裂する!)
四つの斬浪波が一気に分裂し、合計24つの斬浪波が飛んでくる。
レスト「仕方ない・・」
レストが銃をアースバーストに変形させ、銃口を地面に当てた。
レスト「アースウェーブ!!」
地面にアースバーストを放ち、そこからかなり大きい衝撃波が円形に広がる。
衝撃波はすべての斬浪波をかき消し、ルトガーを襲った。
そのうちの三人は衝撃波で消えたが、一人は高くジャンプし、アースウェーブを飛び越えた。
ルトガー「考えたな。だが・・・」
レスト「っ・・・はぁ・・・はぁ・・」
ルトガー「かなりその技は体力を消費するようだな。」
レストのアースバーストはかなりの体力を消耗する。
今のレストはただでさえ疲れていたのにアースバーストを使ったため、体力がほぼ限界だった。
ルトガー「・・・やはり『この体』でないと本領は発揮できないようだな。」
レスト(くっ・・・ここで・・やられるわけには・・)
ルトガー「・・では貴様から消すとするか。」
ルトガーはさっきも取り出した緑の剣を取り出した。
デリート
ルトガー「・・・削除・・・」
ルトガーが剣を振り上げたとき!
ルトガー「!」
レスト「!?」
ルトガーの腹に一本の赤い剣が刺さっていた。
フォル「てめぇ・・・何してんだコルァ・・・」
ルトガー「貴様・・・」
レスト「フォ・・・ル・・・」
フォル「レストに・・・何してんだテメェェェェェェェ!!!!」
フォルがもう一本の剣でルトガーを斬ろうとしたが、ルトガーは瞬時に消えて、二人から距離をとった。
ルトガー「くっ・・・」
ルトガーの腹からは血がかなり出ている。
ルトガー(いくら俺でもこの状態からは・・・)
フォル「逃げんじゃねぇぇぇぇぇ!!!」
フォルがルトガーに向かって突っ込んでいく。
ルトガー「ちっ・・ダウンロード!」
ルトガーは、一瞬のうちに小さな塊に分裂し、それが集まり光の玉となった。
フォル「!?」
そしてその玉は上に飛んでいった。
フォル「何だ・・今のは・・?」
レスト「・・・」