第百四十四話
【復讐の鉄拳】
フォル「復讐の鉄拳・・・メタルナックルズチャオ・・・」
アル「・・・なんですか?・・その姿は・・・」
今のフォルは、姿はナックルズチャオだが、色が鉄色(ようするに銀)で、目が赤い。
アル「・・・まぁ進化したところで疲れはとれてないんでしょう?だったら楽に・・・」
ルトガー「アル!避けろ!!」
アル「え―」
次の瞬間、フォルの拳がアルの腹に直撃した。
アルは後ろに吹っ飛ばされ、壁に激突した。
フォルは、そのまま直進してアルを殴った。
さらに、そのまま連続で殴りまくった。
アル「・・・・」
アルは声も出せないほど苦しいようだ。
フォル「・・・ヘルナックル。」
フォルの拳が、殴るのをやめた瞬間、拳が黒いものをまとった。
その拳でもう一度アルを殴った。
・・・辺りにものすごい衝撃が響いた。
アルはその場に倒れ、気絶した。
スパイラル「貴様―」
ルトガー「まて。」
今にも飛びかかろうとしていたスパイラルを、ルトガーが止めた。
ルトガー「あいつはお前らでは勝てない。今は退け。」
ホール「わかりました。アルはどうしますか?」
ルトガー「連れて行け。全力で手当てしろ。」
二人「はい。」
ホールが、渦を作り出した。
おそらくワープホールだろう。
その渦が、倒れたアルを上から被さるように通した。
ホール「次は僕らだ。」
その渦は一度消え、ホールたちの上に現れた。
そして二人を通して、渦は消えた。
フォル「・・・」
フォルはルトガーの方に顔を向いた。
ルトガー「・・来るか?」
そうルトガーが聞いた時にはフォルはもうルトガーの前に来て、拳を前に突き出していた。
だが、ルトガーはその拳を剣で防いでいた。
フォルはそのまま拳を連打したが、ルトガーはすべてを剣で防いだ。
ルトガー「・・・なかなかの速度だ。だが・・・」
ルトガーはもう一つ剣を出してフォルを横から斬り飛ばした。
フォル「・・・」
フォルはすぐに体勢を立て直して、もう一度ルトガーに突っ込んだ。
だが、ルトガーはまたも剣で受け止めた。
ルトガー「いくら一撃が強く、速くても・・・」
ルトガーは受け止めた拳を振り払い、片方の剣でフォルを斬った。
フォルは、すこしのけぞったが、すぐまた突っ込んできた。
ルトガー「やることが同じなら意味はない・・・」
そう言って、今度は両剣を構えて、一瞬で後ろにまわった。
ルトガー「閃光・隼斬り。」
ルトガーがそういい終わったときに、フォルは倒れた。
ルトガー「・・これで終わりだ。」
ルトガーは、今度は大きな緑の剣を取り出した。
レスト「まて!」
ルトガー「?」
ルトガーが剣を振り下ろそうとした時に、レストが降りてきた。
レスト「ルトガー・・・」
ルトガー「・・お前か・・」