第百四十二話

【シンの（無駄な）努力】

ホール「さて、昔話はここまでにして、そろそろ始めようか。」

シン「うっ・・・」

ホール「どうしたの？怖い？」

シン「こ・・怖くないぞ！！」

シンの足はガクガクである。

ホール「・・・・ウェポンホール！！」

渦が発生し、中から武器が飛び出し、シンを襲った。

シン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」

シンは走って逃げた・・・ようにも見えたが、遠回りしてホールに向かって走ってきた。

シン「喰らえぇぇぇぇぇ！！！！！」

シンが木刀を思いっきりホールに叩き落した。

ホール「ウォールホール。」

今度は、ホールの足元にに渦が現れ、巨大な壁が出てきた。
その壁はシンの腹を直撃して、シンを上に押し上げていった。

シン「ホゴォ！！」

壁が伸びきって、シンは上に放り投げられた。

ホール「スピニングホール。」

ホールは、目の前に渦を出し、その渦はタイヤのように横回転して壁を転がり登った。

シン「・・・はい？」

渦が突然現れて突っ込んでくる。

シン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・あ？」

シンは壁の上で倒れていたが、渦の突然の襲来で、反射的に後ろに飛んでしまい、壁から落ちてしまった。

シン「嘘ォ・・・」

シンは見事に落下していた。
しかも・・・

シン「・・・あれ？」

スピニングホールは壁を伝って降下して来ている。

シン「MAZIDEeeeeeeeeeeeeeeeee!!!」

しかもあちらの方が若干速い。

シン「ど・・努力の石進化リセット！一時進化！ヒコウタイプ！！」

シンは一度子供チャオに戻り、ヒコウタイプに進化してスピニングホールから離れた。

シン「危なかった・・・おしっ！このまま！」

と、意気込みを入れた途端右頬を槍がかすめた。

シン「・・・え・・？」

上を見上げるとウェポンホールが開いていて、武器がどんどん落ちてきていた。

シン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

シンは地味つっこみキャラ特有の何故か攻撃を全て避けれるというスキルを発動し（！？）全部避けた。

ホール「・・・すごい・・・ある意味・・・」

シン「ぜぇ・・ぜぇ・・どうだぁ・・・あ？」

上を見上げてみよう。
巨大な盾が落下中だよ♪

シン「・・・もう・・無理・・・」

シンは落下してくる盾に押しつぶされてしまった。

ホール「・・・やっと終わった・・・」