第百二十八話
【四天王対決ついに決着か?】
ウィンドは、うまく地面に着地して体勢を立て直した。
ジェネラル「じゃあそろそろ得意フィールドに変えますか。上級魔法アイスステージ!」
ジェネラルの魔法で、バトルフィールドの床が、すべて氷になってしまった。
ウィンド「ちぃ・・・」
ジェネラル「中級魔法フリーズニードル!」
ジェネラルが、魔法を唱えると、無数の氷で出来た針が飛んできた。
ウィンド「この足場にこの攻撃範囲・・・避け切れそうにないな・・・」
そういってウィンドは双剣を構えた。
ジェネラル「すべて弾くつもりですか?」
ウィンド「それしか思い浮かばなかったんでね・・・」
ウィンドは、ものすごい速さで、次々と飛んでくる針を弾いた。
ジェネラル「なら追加です!!」
ジェネラルはさらに氷の針を飛ばした。
ウィンド「ぐぉっ・・(流石に腕がしびれてきたな・・・しかもやっと直ってきたからだの麻痺がステージが変わってまた復活してきたな・・・)」
ジェネラル「ではこの辺で!上級魔法コールドストーン!」
そう叫ぶと、カーリングの弾のような形の巨大な石が現れて、ステージを滑り出した。
ジェネラル「この魔法はこのステージとコンボなんですよ!」
ウィンド「これならかわせる!」
ウィンドは横に避けたが、足場が凍っているせいで、滑って転んでしまった。
ウィンド「しまった!」
そして、コールドストーンは、壁にぶつかって、跳ね返ってきた。
ウィンド「・・・こりゃ駄目だな・・・」
ウィンドは、コールドストーンを、直に喰らって、石の進行方向に、吹き飛ばされた。
ウィンド「ぐぁぁぁぁぁ!!!」
ジェネラルはすこし笑みを浮かべている。
ウィンドはそのまま、壁に直撃して、床に落ちた。
しかしそれでは終わらなかった。
石がさらに壁に向かって滑ってきているのだ。
ジェネラル「これで終わりです!」
ウィンド「・・・なら・・ここでコレを使わせてもらうか。」
ウィンドが立ち上がった。
ジェネラル「え・・・?」
ウィンド「炎風刃!」
ウィンドの双剣に熱がこもる。
ウィンド「何故この技の名前が炎『風』刃かわかるか?」
ジェネラル「・・・(わ・・わからない・・・)」
ウィンド「・・・わからないな。なら今見せてやろう。この技の本当の姿を!!」
【観客席】
レスト(あいつ・・・あの技を使うのか・・・)
【グラビティフィールド】
ウィンド「火力全開!!」
ウィンドの双剣に、火が灯った。
そして、その双剣を、対極に構えて、回転し始めた。
やがてそれは巨大な熱風となった。
ウィンド「いくぞ!真・炎風刃!!」
ウィンドの熱風は、コールドストーンを、切り裂いて、軌道を替え、ジェネラルに突っ込んだ。
ジェネラル「あ・・熱い・・・」
ウィンド「お前の弱点は体温が調整できない時は状態変化できないことだ!さっきの言葉、そのまま返すぞ!これで終わりだ!!」
ジェネラルは、熱風に巻き込まれ、剣と風に切りつけられて、熱風が去った場所には、切り傷が無数についた、ジェネラルが倒れていた。
【ドーム中央】
司会者「勝者!ウィンド選手!」
ジェネラル「・・ウィンドさん・・・」
ウィンド「何だ?」
ジェネラル「僕の完敗です・・・」
ウィンドは、その言葉を聴いて、少し微笑みを浮かべた。
【観客席】
レスト(あの技・・・あいつマスターしたのか・・・)
メタル「どうしたのレスト?」
レスト「あっ・・いや、なんでもない・・・」
メタル「?」
ピンキー「・・・」